5m超の稲わらアート!? 地元民による超大作!今年は巨大ウサギ 目指すは地域の活性化 昨年の巨大パンダには約16,000人が来訪 三重・鈴鹿市
三重県鈴鹿市深溝町の“冬の風物詩”になりつつある、「巨大稲わらアート」の展示が今年もスタートしました。
これまでペンギンやかさじぞう、ふくろうなどさまざまな形で、人々の関心を集めてきた稲わらアート。昨年の“巨大パンダ”はSNSでも話題を集め、同アートを手掛ける『深伊沢地域づくり協議会』によると、約16,000人が訪れたといいます。 5年目となる、今年の稲わらアートは「うさぎ」。『深伊沢地域づくり協議会』によると、アートの図案は、これまで地域の小中学生から応募を募っていましたが、今年は“一般の人”まで応募条件を拡大。60件の図案の応募が集まり、深伊沢地域づくり協議会内の「わらアート作ろう会」のメンバー達が図案選出会議内で投票を実施。“やさしさや癒しが感じられる”などを理由に、「うさぎ」が選ばれたといいます。 稲わらでつくられた“うさぎ”の大きさは体長5mで、台座を含めると高さ5.45m、耳の長さは1.6m。実はこの巨大アート、なんとすべて『深伊沢地域づくり協議会』の会員35名による“手作り”なのです。
今年の制作期間は、約2か月。これほど巨大なアートを、同会はどのように作っているのでしょうか。 「深伊沢地域づくり協議会」の市川義行会長によると、稲わらアートは主に「骨組み作成」と「わら編み」の2つの作業で構成。「骨組み作成」では、図案を選出し、図案をもとに4分の1サイズの原型を作成します。その後、作成方法を会議で検討し、設置場所に2m四方の穴を掘り、支柱を固定。支柱にわらを取り付ける竹を支える横木を固定するなどして骨組みの準備を完了させます。
その骨組みに取り付ける、“稲わら”を準備する作業が「わら編み」。市川会長によると、乾燥させてしごいた“わら束“を、選別を重ねて綺麗に整えたあと、用途による太さのわら束を作成し、わら編み機で編んでいくといいます。 数々の工程を経て、「骨組み」と「稲わら」の準備が完了。その後、2人1組で骨組みに稲わらを編み付けていくといいます。