【広島】松田オーナーが渡辺恒雄氏を追悼「巨人の巨人。葉巻を吸う、格好いい姿が忘れられない」
読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が19日午前2時、肺炎のため東京都内の病院で死去した。訃報を受け、広島松田元球団オーナー(73)は追悼のコメントを寄せた。 【写真】今年3月、巨人阿部監督の前であいさつする渡辺恒雄氏 「突然のことでショックを受けています。100歳を超えても、いつまでも元気な人だと思っていました。それこそ、巨人の巨人。スーパースターのような人でした。巨人愛を表に出すと同時に、球界全体の繁栄を考えられていた。葉巻やパイプを吸う、格好いい姿が忘れられません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます」 先代の耕平前オーナーが親しかったこともあり、松田オーナーも「よく声をかけてもらって、気に掛けてもらったことが思い出として残っている」と語る。 マツダスタジアム建設前、読売新聞本社の部屋を訪れた。そのとき、飼っていた鳥が鳥かごではなく、部屋の中を飛び回っていたことに驚いた。飛び回る鳥が新球場の説明をする松田オーナーの体に止まり、肩のところでふんをしたという。「それを渡辺さんが紙で取ってくれた。いい思い出だよ」。寂しそうな笑顔を浮かべた。 その日、部屋には付箋が何枚も貼られ、赤鉛筆で線が引かれるなど、ボロボロになるまで読み込まれた野球協約があったという。