RIZINシバターvs久保優太戦に”八百長疑惑”が持ち上がりネットで波紋…シバターは流出スクショを捏造と訴えて完全否定
最後にひとつ。 シバターは、この動画の中で、総合格闘技は、なんでもありの“疑似殺し合いだ“という持論を展開する中で、それを比喩する例として戦場やボクシングの例を出した。 「ボクシングなんかでいうと、相手の選手に毒盛ったりとか普通にありますからね。毒入りオレンジ事件、みなさん、ググってもらえれば、普通に出てきます。ウィキ(ウィキペディア)に。普通に相手選手に毒盛ったりありますから。ボクシングでは」と、ボクシング界が看過できない問題発言を繰り返したのだ。 シバターが言うように、かつて協栄ジムの故・金平正紀会長が計画して、来日しホテルで調整中の対戦相手の果物やジュースに薬物を注入したとされる「毒入りオレンジ事件」が週刊誌で暴露されたことがあった。金平会長は、問題を調査したJBC(日本ボクシングコミッション)から無期限ライセンス停止などのペナルティを受けた。 当時、関係者の生々しい証言なども、週刊誌に掲載されたが、あくまでも疑惑で、JBCの調査により「毒を盛った行為」が事実として認定されたわけではなく、それも29年以上も前の話。 現在では、JBCが厳重に試合を統括管理、世界戦では、まだ検査体制は整備されていないが、ドーピング検査が実施されており、相手選手に毒を盛る行為などの不正行為は「普通」に存在しない。 今でも、そのような不正が「普通」に行われているように受け取られるような発言を公式Youtubeチャンネルの登録者が123万人もあり社会的な影響力を持つシバターが行ったのは大問題だろう。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)