ミヤギヒデタカ デザイナーのモノ語り「アメリカ文化は好きだけど贔屓じゃない」
阿部 宮城さんはネルシャツやバンダナシャツだけではなく、いつもゴツいブーツを履いているイメージ。 ▶︎すべての写真を見る
宮城 スニーカーを履かない主義です(笑)。長年ウエスコやダナーのワークブーツと付き合っているので、履くと何より落ち着きますね。
阿部 かつて僕もクロムハーツのリチャード・スタークがバイクに乗るときに履いていたボロボロのウエスコに憧れていました。
宮城 そうそう。でも僕はバイクに乗らないので、なかなか靴は傷まないですね。 阿部 街履きだと、しばらく味は出ないかも(笑)。
宮城 残念ながら(笑)。クロムハーツのサングラスも好きで掛けてますよ。これは、もう必需品。
阿部 宮城さんといえば、ヒゲと眼鏡が印象的! 宮城 ブランドを始めた当初、いろんな方に覚えていただきたくて、キャラ作りもあって始めたのですが、おかげさまで定着しました。
阿部 確かに、もう誰もがそのイメージを持っていると思います。アイコンでもあるバンダナシャツは、もともとコレクションしたものをベースに作り始めたのですか? 宮城 いや、そもそもバンダナは子供の頃からハンカチ代わりでもあり、身近な存在だったので、単純にそれを使って服を作ってみたいなと思ったんです。 阿部 アメリカンカルチャーに影響を受けたわけでもないんですね。
宮城 もちろんウエスタンテイストはずっと好きなのですが、そこに確固たる理由や理屈はありません。どちらかと言うと直感です(笑)。 阿部 逆にブランドの魅力になりますね。感覚的に好きなものをシグネチャーにしているというのは、純度の高いファッションと感じます。 宮城 そう思っていただけるとうれしいですね。
阿部 ブーツやバンダナ好きでも、ゴリゴリのアメリカン贔屓というわけではないのが面白い!
宮城 休みができると、必ず行きたくなるのも京都ですし。東山や著名なお寺で販売しているお香にハマっていて、まとめ買いしてます。
阿部 そこは、めちゃくちゃ“和”なんですね(笑)。 高橋絵里奈、品田健人、箱島崇史=写真 長谷川茂雄、黒澤卓也=文
OCEANS編集部