〔東京外為〕ドル、157円台後半=一連の米指標控えてもみ合い(7日午前9時)
7日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間の今夜に一連の米経済指標の発表を控え、1ドル=157円台後半でもみ合っている。前日の海外時間は、トランプ次期米大統領の関税方針をめぐる一部報道で乱高下したが、方向感は出なかった。午前9時現在、157円73~74銭と前日(午後5時、157円66~67銭)比07銭の小幅ドル高・円安。 前日の海外市場では、欧州時間は158円近くに上昇。その後、一部米メディアがトランプ次期大統領の一律関税に関し、重要な輸入品のみに限定することを検討している、と報道。これを受けて米長期金利が低下し、ドル円も急落した。もっとも、トランプ氏が同報道をSNSで否定すると、急速に買い戻され、米国時間の中盤以降は157円60銭台に持ち直してもみ合った。 東京時間の早朝は157円60銭前後で取引された後は強含み。市場関係者は「トランプ氏の関税方針をめぐる一部報道で乱高下したが、ドル円は前日の東京時間夕方との比較ではおおむね水準は変わらず」(FX業者)と受け止められている。また、「足元では手掛かり材料を欠き、ドル円は方向感が出ていない」(大手邦銀)という。東京時間は「日本時間の今夜に11月の米雇用動態調査や12月のISM米サービス業PMIなど注目指標の発表を控えているため、様子見ムードが強まるだろう」(同)との声が聞かれる。 ユーロは対円、対ドルで上昇。昨年12月のドイツ消費者物価が強めとなったことが支援要因。午前9時現在、1ユーロ=163円77~79銭(前日午後5時、162円82~84銭)、対ドルでは1.0383~0383ドル(同1.0327~0327ドル)。