8日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、円金利上昇などに圧迫され、1ドル＝158円前後に伸び悩んでいる。日経平均株価の軟調な展開も重しとなった。正午現在、158円09～10銭と前日（午後5時、157円49～50銭）比60銭のドル高・円安。 　前日の海外市場では、欧州時間は157円台後半を軸にもみ合った後、米国時間に水準を切り上げた。昨年12月のISM米サービス業PMIと昨年11月の雇用動態調査（JOLTS）のいずれも強く、米長期金利が上昇。ドル円は一時158円40銭前後に上昇。終盤は買いが一服し、158円前後で推移した。 　東京時間の早朝も158円前後だったが、午前9時に158円20銭台に上昇。いったん緩んだが、仲値前後は若干買われた。もっとも、その後は徐々に上値が重くなり、正午前後は158円前後で伸び悩む展開となっている。 　朝方は「やや上値を試す動きもあった」（大手邦銀）が、「日本の長期金利が上昇したことがドル円の重しになった」（為替ブローカー）とされる。このほか、日経平均が下落したこともドル円の圧迫要因となった。ただ、「下値では買いも入り、さほど下押しする状況でもない」（先の大手邦銀）とされ、午後は日本時間今夜の12月のADP全米雇用報告や明日未明の12月17～18日のFOMC議事要旨などを控え、「様子見ムードが強まるだろう」（同）との声が聞かれる。 　ユーロは午前9時以降、対円、対ドルでしっかり。正午現在、1ユーロ＝163円69～71銭（前日午後5時、164円02～03銭）、対ドルでは1．0354～0354ドル（同1．0414～0414ドル）。