【ボクシング】アマ13冠の世界ランカー堤駿斗「井岡さんに良いバトンつなぐ」大みそか同時出陣
アマ13冠でプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級9位の堤駿斗(25=志成)が、因縁の再戦に臨む同門の先輩に勝利のバトンをつなぐ意気込みを示した。31日、東京・大田区総合体育館で、元同級王者で同級14位のレネ・アルバラード(35=ニカラグア)との同級挑戦者決定戦を控える。12日には東京・目黒区の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、佐々木修平トレーナーとのミット打ちなどを披露した。 同興行のメインでは同門の先輩となる元世界4階級制覇王者井岡一翔(35=志成)が、WBA世界同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)との約5カ月ぶりのダイレクトリマッチを控える。前回判定負けしたマルティネスへのリベンジに燃える井岡から「本当に、お互い最高の1日にしよう」と激励されているという。堤は「良いバトンをつなぎたい。自分もすぐに(応援席に)駆けつけて声をからして応援したいと思っている」と勝利のたすきを渡す決意を口にした。 今年4月の元世界王者アンセルモ・モレノ(パナマ)戦は3回KO勝ちも前日計量で1・6キロの体重超過。6カ月間の資格停止処分を受けて以来の復帰戦となる。フェザー級から1階級上げて減量苦から解放され、動きもパンチもパワフルさが増した。スーパーフェザー級初戦となる堤は「勝ち方にはこだわっている。KOで勝てればベスト。元世界王者という強豪を倒して完全復活をみせたい。インパクトある試合をしたい」と気合十分だった。