〔欧州株式〕軒並み下落=英0.40%安、独0.56%安(26日)
【ロンドン時事】26日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比33.07ポイント(0.40%)安の8258.61で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.56%安、フランスCAC40種指数は0.87%安、ストックス欧州600種指数は0.57%安だった。 トランプ次期米大統領が中国などに追加関税を発動すると表明したことを受け、世界的に貿易摩擦が激化することへの懸念が広がり、自動車株や中国関連株を中心にほぼ全面安の展開となった。 シティ・インデックスのアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は、次期米財務長官に指名された投資ファンド経営者のベッセント氏について「トランプ氏よりも関税に対して穏健なアプローチを取ると期待されている」と指摘。その上で、トランプ氏が追加関税を表明したことに関し、「引き続き自分が主導権を握っていることを示したかったようだ」と語った。 FTSEの構成銘柄では、保険大手ビーズリーが3.57%安、資産運用大手インターメディエイト・キャピタル・グループが3.48%安、資源大手グレンコアが2.83%安と下げを主導。一方、投資会社メルローズ・インダストリーズは7.66%高、品質検査会社インターテックは3.32%高、たばこ大手インペリアル・ブランズは1.60%高と買われた。 DAXでは、商用車大手ダイムラー・トラックが6.01%安と急落し、製薬大手バイエルが5.19%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が2.38%安で続いた。半面、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは1.93%高、防衛大手ラインメタルは1.44%高、通信大手ドイツテレコムは0.68%高で取引を終了した。