焼き肉奉行うざい!誰も手をつけない黒焦げの肉が…6割が「自分のは自分で焼く」
20代女性「焼いて」「自分で」が拮抗
11月29日は「いい肉の日」。この日は焼き肉店で食事を楽しもうという人も多いはずですが、親しい人たちとテーブルを囲んだとき、網の上に他の人の分の肉まで載せてしまうことはありませんか。良かれと思っての行為に違いありませんが、焼き肉店では約6割の人が「自分の分は自分で焼きたい」と思っていることが、リクルートの調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が実施したアンケート調査で分かりました。 調査は今年9月、20代から60代の男女1035人を対象に実施されました。 焼き肉店で食事をするときの好みの方式を「食べ放題」「コース料理」「個別注文」の三つの中から選んでもらったところ、「個別注文」が49.0%で最も多く、「食べ放題」の45.3%をわずかに上回りました。「コース料理」が好みとした人はわずか5.7%にとどまりました。 肉を焼いてもらいたいかどうかを尋ねると、「自分の分は自分で焼きたい」と答えた人が60.4%に上り、「同席者に焼いてもらいたい」(20.8%)、「みんなの分まで自分が焼きたい」(9.8%)、「お店の人に焼いてもらいたい」(9.0%)に大差をつけました。 「同席者に焼いてもらいたい」との回答が最も多かったのは、20代の女性で36.1%でしたが、同じく20代の女性の36.1%が「自分の分は自分で焼きたい」と答えていて、意見が分かれる形となりました。 ホットペッパーグルメ外食総研の研究員・田中直樹さんは「食べ放題よりも個別注文を選ぶ人が多かったのは、せっかく焼き肉に行くのだから、好きな種類を頼んでじっくりと食べたいと考える人が多いということだと思います。焼き方にこだわりを持つ人も多いし、最近では、韓国焼き肉のようにスタッフが焼いてくれるお店も出てきているので、楽しみ方はいろいろですね」と話しています。
たくさん載せるなんてとんでもない
読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にも、「焼肉で、『自分の食べる分だけ焼く』or『他人の分も焼く』」というタイトルの投稿があり、これに対して260件余りの反響(レス)が寄せられています。 トピ主の「けい」さんは「他人の分まで網に肉をぎっしりと並べる人がいると、一番困るのは、誰の肉かが分からなくなり、誰も手をつけられずに、片面だけ黒焦げの肉ができてしまう」と述べて、「他人の分も焼く」派に警鐘を鳴らしましたが、この意見に同調する書き込みが目立ちます。 このうち、「黒猫」さんは「焼き肉は、1回分(肉1枚ずつ)を網に載せ、それを食べ終わってから次の肉を載せます。焼き網に一度にたくさんの肉を載せると、せっかく熱くなった網が冷えてしまいます。熱々の網で表面をジュジュッとクリスピーに焼き、中のうまみを閉じ込めるのがおいしいので、たくさん載せるなんてとんでもないことです」と痛烈にコメント。 一方で、「とある学生」さんは「よく行くメンバーの場合は、適当にお皿に近い人が皆の分も一斉に網に載せて、適当にお肉に近い人がお肉をひっくり返して、今だ!と思った時に適当に各自食べる……という感じです。焦げそうになったら気付いた人がひっくり返す。あんまり気にせず食べたいな~と思うと、こういう形になっていました。これってやっぱり気配りできてないんでしょうか??」とつづり、自分たちの焼き方の是非を問うています。 このほか、「考えてみれば(焼き肉に行ったとき)家族相手なら聞かずに適当に焼くけど、他の人が相手なら自分で焼きたいか必ず聞きますねえ」(「たん」さん)というコメントも。 確かに、どれが正解かは、参加メンバーによっても異なることでしょう。でも、たとえ親しい間柄であっても、「自分で焼く? こちらで焼いちゃってもいい?」などと一言聞いてから焼き始めたほうがよさそうですね。 (読売新聞メディア局 永原香代子)