日本ハム サヨナラ劇勝 新庄政権最多の貯金14 将V確率「3%くらいになったんじゃない?」残り21試合、首位8差
「日本ハム3-2オリックス」(6日、エスコンフィールド) まさかの結末が待っていた。日本ハムは九回、申告敬遠を含む3四球で2死満塁の絶好機。新庄監督は代打・マルティネスを起用。守護神マチャドに対しカウント3-1から押し出し四球を選び、無安打4四球で今季7度目のサヨナラ勝ちを決めた。 新庄監督は「満塁になったらグワチョ(マルティネス)って決めてました。タイガースの木浪君くらいの勝負強さあるから」。ノースリーからサインは「打て」。だが「見逃して余裕の笑みを送ってきた。何かしてくれるだろうって期待して。さすがです」。起用に応える姿が頼もしかった。 この1勝で貯金は16年以来8年ぶりで新庄政権最多の「14」。首位ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は「8」に縮まった。4日の勝利後に優勝確率を「1%から2・3%くらいになった」と話していた。この日は「3%くらいになったんじゃない?」と笑った。 終盤を迎えて、選手に珍要求をしている。「みんな『頑張ります』って言ってここまで来た。残り試合少ないから、“頑張る”のをやめよう、“楽しもう”」と伝えたという。報道陣にも「取材して『頑張ります』っていう言葉を、『楽しみます』に変えてもらいます?選手たちも知ってるんで」と求めた。 楽しんで戦う終盤戦。「盛り上がるところまで行きたいですね。選手たち全員そう思ってますよ」。可能性3%。奇跡に挑む。