<目指せ春1番>’20センバツ 履正社 選手紹介/6 /大阪
◇変化球対応に手応え 島千輝(しま・かずき)内野手(2年) 2019年秋の府大会。ライバルの大阪桐蔭との試合で、同点に追い付いた九回に安打を決めて存在感を示した。「執念の一本だった」と振り返った。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 「意識の高いチームで自分を試したい」と履正社の野球部に入った。競争は激しい。「人と違うことをしなければ勝てない」が信条だ。この冬は、どんな変化球でも対応できるようにしようとビジョントレーニングやノックに力点を置いた。手応えは十二分にある。 京都の自宅から毎日2時間かけて通学している。駅まで車で送り迎えしてくれるのは、母の知子さんと父の暖さん。「自分がいかに恵まれているか、毎日感じている。二人の前で活躍したい」と闘志を燃やす。京都府宇治市立広野中出身。 ◇けがしても夢捨てず 弓埜祥太郎(ゆみの・しょうたろう)内野手(2年) 「覚悟はしていたけれどつらかった」と振り返る。自主性を重んじるチームカラーに憧れて入部したが、ハイレベルの先輩や同級生に圧倒されてしまった。必死に食らいついていこうとしたが、けがにも見舞われた。くじけそうになったこともあった。しかし「甲子園に行く」という夢は決して捨てなかった。 2019年秋の府大会と近畿大会ではスタメン入りし、本塁打を放った。「最高だった」とにっこり。この冬はバットのヘッド位置を縦に修正して、ミート力に磨きをかけた。 昨夏、亡くなった祖父が買ってくれた黒いグローブとともに、甲子園での活躍を思い描く。「これをつけると不思議と力が出てくるんです」。大阪市立玉出中出身。