ヤクルト・高津臣吾監督、V奪回へまずは石川獲りに集中! 2度目交渉あれば「是非会って話したい」
ヤクルトの球団納会が28日、東京・港区の明治記念館で行われ、高津臣吾監督(56)が、成田裕オーナー(73)やフジサンケイグループの日枝久代表(86)ら約650人の前であいさつ。リーグ5位に終わった今季の悔しさを吐露し、就任6年目となる来季のV奪回への熱い思いを明かした。また、国内フリーエージェント(FA)権を行使したソフトバンク・石川柊太投手(32)の獲得を熱望した。 来季は再び頂に立つ。ヤクルトの納会が行われ、高津監督が参加者約650人の前であいさつ。リーグ5位に終わった今季の悔しさを吐露しつつ、3年ぶりの覇権奪回への思いを強くした。 「この成績は全国のヤクルトスワローズファンの皆さんに本当に申し訳ないと思っています。来年、V奪還を狙うチームを僕はしっかりと引っ張っていきます」 最重要課題を克服するため、補強に全力を注ぐ。今季はチーム防御率3・64がリーグワーストと低迷。先発に限っては同4・02と立て直しが求められている。球団は国内FA権を行使したソフトバンク・石川の獲得に乗り出しており、26日に福岡市内で初交渉。3年総額6億円規模の条件を提示したとみられ、最大限の誠意を示している。高津監督も通算56勝右腕について初めて言及し、その言葉は熱を帯びた。 「自前の選手をうまくしていく、強くしていくというのは必要なことかもしれないですけど、補強してチームを強くしていくのもチームのあり方であっていいと思っている」 石川は2020年に11勝3敗で最多勝と勝率第1位(・786)のタイトルを獲得し、23年には無安打無得点試合を達成。今季は15試合に登板して7勝2敗、防御率2・56でリーグ優勝に貢献した。今季の年俸は推定1億2000万円で、金銭も人的補償も発生しないCランク。宣言残留を容認しているソフトバンクに加え、オリックス、巨人、ロッテも獲得に乗り出している。高津監督は今後、再び交渉があった際には「是非会って話したい」と直接出馬に意欲的。この日、小川ゼネラルマネジャーは「できることはしました」と熱意を伝えたことを明かしており、獲得に全力を注いでいる。 球団は国内FA権を行使した楽天・茂木の獲得にも乗り出している。「どういう状況であれ、どんなチーム状況であれ、優勝すること、勝つことを目標にしない人はいないと思う」と高津監督。現場とフロントが一丸となり、チャンピオンフラッグをつかむ。(赤尾裕希)