【梅雨時期】高齢者が心と体の不調をうまく乗り切るポイント3つ
じめじめとした梅雨は、身体の不調や晴れ晴れしないといった心持ちになる時期です。 実際に、梅雨時期に心身のトラブルを抱えてしまう高齢者もいます。 高齢者の不眠問題 高齢者が心身のトラブルを抱えると、介護の手間が今までよりかかるようになり、サービスの利用頻度が増えたり介護度が上がったりして、介護費用の増加に結びついていきます。 今回は、梅雨時期の高齢者の心身のトラブルや無料でできる対応策などをご提案します。 梅雨時の高温多湿は食中毒に注意! 梅雨に入ると気温や湿度が高くなることで細菌が増えやすくなり、細菌性の食中毒の発生件数が増加します。 ≪画像元:農林水産省≫ 高齢者は、1度にまとめて作ったおかずを何日かに分けたり、市販の総菜や配食サービスを何食分かに分けて食べるといる方もいます。 雨が降っていてまだ肌寒いからと、食事を冷蔵庫に入れず、テーブルやコンロに長時間置きっぱなしにしていると、食中毒の原因になる細菌が増えてしまいます。 時間がたちすぎた料理や少し傷んでいるかもと思える食品は、思い切って捨てましょう。 もったいないから、今まで大丈夫だったからと食べて体調を崩し病院にかかってしまうと、結局余計にお金がかかってしまいます。 ひとり暮らしで食品の管理が心配な高齢者が身内にいる場合は、もったいないと思っても、食中毒になる方がかえってお金がかかってしまうことを説明しましょう。 また、家を訪問した時に冷蔵庫や食品庫、テーブルの上などをチェックし、傷んでいそうな食品がある場合は、本人と一緒に処分するようにしましょう。 食中毒には、原因菌をつけない・増やさない・やっつけるなど、お金がかからず、家庭ですぐにできる簡単な予防法があります。 簡単にできる予防法で、梅雨時期の食中毒を防ぎましょう。 ≪画像元:政府広報オンライン≫ 雨だからとあきらめずフレイルにならない工夫をとりいれよう いつも散歩をしている高齢者も、雨の日が多くなる梅雨時期は外出の機会が減ってしまいます。 外出の機会が減ることで、足腰の筋力が衰えたり気持ちの張りがなくなったり、外出がだんだんと面倒になり、閉じこもりがちになってしまうことが考えられます。 心身や社会とのかかわりの衰えは、フレイルにつながります。 だからといって、雨の中、無理な外出することは風邪や転倒につながり、おすすめできません。 家族と一緒に車で買い物に出かけたり、公共施設で行われる市区町村主催の体操教室など、雨でもできる運動の機会に参加するなど、活動量を増やしたり気分転換が必要です。 できるだけ外出先で身体を動かす機会を持つようにしましょう。 介護が必要になる一歩手前のフレイルは、改善の可能性が高いです。 フレイルかもしれないと思った際には、介護の手間や介護サービスの利用が必要になる要介護状態になる前に、外出の機会や身体を動かす機会を持ち、梅雨時期の衰えを防いでいきましょう。 低気圧による自律神経の乱れで起こる心身の不調に備える 雨などの低気圧の影響を受けやすい方は、自律神経が乱れ、頭痛やひざ痛、憂鬱な気分になったりします。 痛みが出ている場合は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。 気圧の影響で乱れがちな自律神経を整える為に、自分でできる対策のひとつとして、運動や食事、睡眠や入浴など生活習慣に気をつけるなどがあげられます。 また、内耳のリンパの流れをよくする気圧を感じにくくする運動を行う方法もあります。 いつまで天候不良が続くか分からない梅雨時期は、それだけで気分が滅入ってしまいます。 梅雨時期はいつも痛みが出たり気分がすぐれないと、うしろ向きに考えるのではなく、薬や体操などを利用しながら、この時期はそういった時期だと気分を切り替えましょう。 参照:NHKクローズアップ現代 体の不調 天気のせいかも 暑い夏の前に体調を整えておきましょう 梅雨時期は日によって気温の上下が激しいだけではなく湿度も高く、体調を崩しがちな季節です。 食中毒や外出できないことによるフレイル、低気圧の影響など気になる不調があるのではないでしょうか。 梅雨の次は、暑い夏がやってきます。 梅雨時期に起こりやすり心身の衰えに注意し、体調を整えておくことで、急な猛暑や夏バテ対策にもつなげることができます。 高齢者にとって「体調不良で寝込まないようにする」ということを常に頭のどこかにイメージしておくことが大切です。 そのためにできる事を1日1つ気にかけてみませんか。
manetatsu.com 佐々木 政子