井上尚弥 vs 中谷潤人の〝ドリームマッチ〟 元世界王者は階級で予想に変化「判定でも激闘になる」
【元世界王者の注目カード勝敗予想3】ボクシングの元WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥氏(35)が、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)とWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26=M・T)との〝ドリームマッチ〟の勝敗予想を行った。 【写真】元WBO世界王者の福原辰弥氏 井上は24日にIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)と防衛戦を行う予定だったが、挑戦者の負傷により試合は延期され、来年1月24日に東京・有明アリーナで開催されることになった。 1階級異なる無敗王者の〝モンスター〟と中谷は、互いに対戦を希望している。今月に大橋ジムの大橋秀行会長が、来年中は中谷との試合を行わないことを明言したが、いずれ2人の戦いが実現すれば、世界中から大きな注目を集めそうだ。 福原氏は「一番盛り上がるのは2人の試合だと思う。(井上が)フェザーに上げても強い選手はいるけど、中谷選手は(海外の専門誌の)パウンド・フォー・パウンド(PFP、階級差のない最強ランキング)にも入っていて、知名度もあると思うので」と、このマッチメークを熱望している。 体格的には身長165センチの井上に対し、中谷は172センチとやや上回る。福原氏は「井上陣営的にはスーパーバンタムで戦いたいと思う。身長が大きい中谷選手がフェザーでしっかり体をつくってくれば、そのアドバンテージがスーパーバンタムで戦う時よりも出てくる。また、フェザーでやるとすれば、中谷選手が2階級上げるのを待たないといけない。そうなると井上選手も年齢を重ねるし、スーパーバンタムで戦うのが(井上陣営的には)一番いいと思う」との見方を示した。 その上で、スーパーバンタム級で戦った場合について「正直予想するのが難しいけど、6対4ぐらいで井上選手の勝ちだと思う。中谷選手が苦戦している試合は今までないし、(相手に)押し込まれるのが想像できないけど、井上選手が負けるところも想像できない。お互いにハードパンチャーで、攻撃をうまくかわして判定の可能性もあると思うけど、判定でも激闘になるのでは」と〝モンスター〟有利と予想した。 また、フェザー級での対戦については「正直、井上選手が勝つと思うけど、スーパーバンタムで6対4だったのがフェザーなら5・5対4・5に近づくと思う」と見解を語った。 元世界王者からも夢のカードに〝熱視線〟が注がれている。
東スポWEB