【RIZIN】13戦無敗のシェイドゥラエフ「レフェリーがもっと早く止めると思っていた」「クレベルと戦ったら? これまでの試合と同じになる」「連勝を30まで伸ばしたい」──UFCファイター在籍のパラダイム・スポーツと契約
2024年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN DECADE』の第2部『RIZIN.49』で、元K-1&GLORY王者・久保優太(Re-RAISE TOKYO/BRAVE)に2R TKO勝ちしたラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が、UFCやPFL、GLORYのトップファイターが所属するマネジメント会社「パラダイム・スポーツ」と契約した。 【写真】TDプレッシャーがあるなかで久保はシェイドゥラエフの打撃をスタンドでも被弾した パラダイム・スポーツはコナー・マクレガーやイリー・プロハースカ、ジョニー・ウォーカー、リコ・ヴァーホーベン、ダコタ・ディッチェバなど、UFCやPFL、GLORYのトップファイターが契約しているマネジメント会社。 シェイドゥラエフは、この日、自身のインスタグラムに「6カ月の間にこのリーグで3試合戦った。全てを早期決着で勝利した。昨日の試合では怪我もなかったし、リーグが望むなら次のトーナメントに出る準備はできている」と大晦日が完勝だったことと、早くも次戦を希望。 さらに、メインイベントでフェザー級王座を奪還したクレベル・コイケへの挑戦について、「クレベルとの試合の結果? これまでの試合と同じになると思う。自分が始めたことをやり遂げ、キルギス出身のRIZIN初代チャンピオンになりたい」と、フェザー級王座戴冠を予告した。 試合後の一問一答全文と本誌の取材を合わせて紹介する。 ◆シェイドゥラエフ「この階級で絶対チャンピオンになります」 ──試合後の率直な感想をお聞かせください。 「今日は上手くいって勝利できたので、大変嬉しく思っています」 ──対戦した久保優太選手はどんな印象でしたか。 「私自身はこの試合に向けて入念に準備してきました。久保選手は、肉体的、体力的に非常に強かったと思います」 ──今回見事な勝利を収めました。試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 「今はちょっと疲れているので、1週間ぐらい休んで、それから2025年の計画を練りたいと思います」 ──メインイベントのクレベルvs.鈴木千裕のフェザー級タイトルマッチの感想を。 「わざわざ会場のほうに行って生で観ました。特別『うわあ、すごい』と自分を驚かせることはなかったです。フェザー級でチャンピオンになった方(クレベル)と、今年いつでも対戦する用意があります」 ──久保戦の最後のストップは遅すぎたと思いませんでしたか? もっと早く止めてても良いとは思いませんでしたか。 「仰る通りで、実はレフェリーがもっと早く止めると思っていました。パウンドをどんどん落としても止めないので、さらにパンチを打たないといけませんでした」 ──こんなにたくさんの鉄槌、パウンドを打ったのは初めてですか? 「初めてです。あれだけパンチを入れたのは」 ──母国のキルギスはレスリングでアイスルー・チニベコワ選手など五輪メダリストがいますが、格闘技が強いと讃えられる文化はありますか? 「やはりレスリングというのが非常に活発な国だと思います」 ──次に戦いたい相手はRIZINにいますか? 「やはり、今回フェザー級王者になったブラジルの……そう、クレベル・コイケ選手と戦いたいです」 ──いつも「1日2試合戦いたい」と言っていますが、今回、久保優太選手と2R戦って、それでもまだもう1試合できそうですか? 「ありがとうございます。もう全然問題なく次の試合でもすぐにでも戦えます。今回、2R戦いましたが、どこにも怪我もしていませんし」 ──ご自身の試合の前のフェザー級戦のYA-MANvs.ダウトベックはご覧になりましたか? 「最後のタイトルマッチは見ましたが、その試合は自分の試合が迫っていたので見る時間はなかったです」 ──YA-MAN選手を下したダウトベック選手とタイトル挑戦をかけて戦うのは、いかがですか? 「これは、なかなか難しいですけど。おそらくその選択(キルギスvs.カザフスタン)はないんじゃないかと思うのですけれど、スポーツはスポーツですから。やっぱりRIZINのほうで『対戦してほしい』と言われればやることに異存はありません」 ──今年5月に東京ドームでビッグマッチ『THE MATCH 2』が行われますが、出場意欲ありますか? 「もちろんやりたいです」 ──そこでタイトルマッチが理想ですか? 「やっぱりベルトをかけた試合をやりたいです」 ──打撃の展開でもストライカーの久保選手相手に右を当て、立ち会えていました。自分の打撃の進化は、特別な練習などを? 「大晦日の試合に向けて準備する一環として、キックの技が得意な久保選手の今までの試合のビデオを全て見て、私なりのディフェンスの対策をしっかり練習してきました。 私はレスリングベースの選手でレスリング技が得意だと思われるかもしれないけど、私はストライカーとしても、自分の技をちゃんと練習しているので、特定のこの技が上手とは言えません。MMAではあらゆる技ができる必要があるので、それに応じた技を出せるようにしています。自分としてはやはり今回の試合に向けて打撃もグラウンドも両方の技術を進化させるようトレーナーと相談しながら練習してきました。なので、その成果が出たんじゃないかと思います」 ──タイトルマッチの次期挑戦者となった場合、あのチャンピオンのクレベルに勝つのに何が必要だと思いますか? 「まず準備ですね。対戦相手をしっかり研究する。やっぱりグラップリング能力と、柔術に特に重きを置いて練習していかないといけないなと思います」 ──柔術では前回のフアン・アーチュレッタ戦の腕十字が見事でした。どんなグラップリングのキャリアをお持ちでしょうか。 「MMAにくるのにグラップリングを経由しています。国内で3回ほどノーギチャンピオンになったことがあります。同時に柔術もやってきたので、中央アジアチャンピオンシップに参加して、チャンピオンになったことがありますそういう経緯があるので、試合中にあらゆる技を使います。レスリングの技やグラップリングの関節技もそこで使っています。(コーチから)加えて、私(コーチ)がコンバットサンボの選手なのでその技をもちろん教えていますよ」 ──目標とする選手は? 「もちろん私にも憧れている選手はいます。エメリヤエンコ・ヒョードル選手です。ヒョードルを見て、私も将来こういうスポーツ選手になりたいという夢を持っていました。彼の試合を見ながら成長してきた。いまだにヒョードルが歩んだ道を自分が歩んでいるのは嬉しいこと。キルギスの選手で、経験豊富な選手にその思いを共有してもらい、そういった選手たちと一緒に成長してきています」 ──今後の目標を。 「タイトル戦の機会が得られれば私はこの階級で絶対チャンピオンになります。(日本語で)ありがとうございます。いま24歳なので。これからも健康上問題がなければ少なくとも10年くらい活躍したい。 いまの無敗の0を維持して、想像するなら連勝を30まで伸ばしたい」
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