春高バレー 習志野の快勝発進導いたU18日本代表・結束美南24点 身長173センチも最高到達点は300センチ「去年の借りを返せるのは自分しかいない」
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第1日(5日、東京体育館)1回戦を行い、女子は習志野が兵庫大須磨ノ浦(兵庫)にストレート勝ちし、2回戦進出を決めた。 わかっているのに、止められない。習志野のエース・結束美南(3年)が24得点の大暴れ。U18日本代表の実力者が〝最高到達点300センチ〟の跳躍力を生かし、初戦突破に貢献した。 「去年の借りを返せるのは、やっぱり自分しかいない。ミスをしてもいいから、相手にプレッシャーをかけて思い切り攻めようという気持ちで攻撃していました」 得意なコースにレシーバーがつく兵庫大須磨ノ浦の対策に序盤は苦しんだが、徐々に波に乗った。第1セットは25―25から連続得点で先取。その後も勢いは止まらず、ストレートで勝った。 昨年は38年ぶりの春高出場も3回戦敗退。「去年はちょっと気持ちが逃げて決まらなくなった。もう絶対に去年みたいな思いをして負けたくない」とエースの覚悟をコートで示した。 身長173センチながら公式プログラムの最高到達点は300センチ。長身選手に引けを取らない。以前まで297センチで最近は計測していないというが、「もう跳んでるでしょって周りに言われて。ノリです。伸びてます、多分」と笑みを浮かべた。 千葉・成田市出身で、小学2年からバレーを始めた。昨年6月には日本代表として「U18女子アジア選手権」に出場し、銀メダル獲得に貢献。「負けず嫌いではないんですけど」というが、「周りより絶対にやってやるって気持ちがあった。ジャンプ1つにしても、絶対にこの人に勝つって」。高みを目指す姿勢は、競技を始めた頃から変わらない。 「24点を決めたというより、本数が多い中で24点が決まったということ。もっと確率を良くしていけるよう、思い切り頑張ります」。2回戦の相手は安来(島根)。頂点へ何度でも跳び続ける。(阿部慎)