禁断の後出し!? J1リーグ順位予想12位。若きタレントが勢揃い! 堂々たる戦いができている理由は?
2024シーズンの明治安田J1リーグも残すところあとわずかとなった。FC町田ゼルビアが首位を走る一方、最下位の北海道コンサドーレ札幌はJ2降格の危機に瀕している。毎年熾烈な戦いが展開される残留争いを制するチームはどこなのか。今回は“どこよりも遅い”順位予想を行う。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)※情報は8月26日時点
12位:東京ヴェルディ 監督:城福浩 順位:10位 成績:勝ち点38/得失点-5 東京ヴェルディは城福浩監督のチームらしく、情熱と闘志を前面に押し出す良いチームだ。[4-4-2]から[3-4-2-1]に変遷していった今季は木村勇大、染野唯月、山見大登、山田楓喜と攻撃的なタレントを多く揃えており、見木友哉、齋藤功佑、森田晃樹とテンポを管理できる中盤の選手もいる。何よりも綱島悠斗の急成長によって、攻守の安定感を手にした印象だ。 最大の特徴はカウンターにあるのだが、J1という舞台でここまで堂々と戦い抜いている理由の1つはボール保持の局面にあるだろう。しっかりと相手を動かして前進し、そしてその中でチャンスがあれば背後を積極的に選択できる。だからこそ、手前を使っていくことができるのも納得だ。そしてそこに入っていけるセントラルハーフ(CH)も多く揃っている。各所でユニットを形成しながら、パスを差し込む勇気を得るためのトランジションの担保もあるので、ここまで戦い抜くことができているのだろう。 また守備では[5-4-1]の形から迎撃+カウンターを繰り出すことも可能だ。3トップもきちんと守備ブロックに入りながら、チームとして迎撃したいところに追い込めるポジションを取れるので、守備ブロックが安定している。課題として押し込まれたときのクロス対応が曖昧なところがあるので、ここの対応は詰めていきたいところだ。ときどき臆して特徴を消してしまう横パスやバックパスが多くなってしまうので、勝ち試合のように能動的なサッカーを常時押し出すことができれば、もっと順位を上げることは可能だろう。
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