日本財団HEROsとJリーグがカンファレンスを開催 ~トッテナムが日本で惜しみなく伝えてくれた「サステナビリティ」~
To Care is To Do(行動なくして成功無し)
クラブとしてのモットーに「To Dare is To Do(挑戦なくして成功なし)」を掲げるトッテナムは、環境面でのサステナビリティ経営においては「To Care is To Do(行動なくして成功無し)」をモットーに、クラブの全ての活動で環境への影響を最小限に抑えることを目指したサステナビリティ経営に取り組んでいる。 クラブと30年以上に渡って関わり続け、現在はエグゼクティブディレクターのドナ・マリア・カレン氏は、こう説明する。 「『To Care is To Do(行動なくして成功無し)』を掲げていますが、私たち一人ひとりが地球を保護するための行動をとっていくことが肝要。そこで、私たちが持っているリーチやプラットフォームを通じて、ポジティブなインパクトを生み出していきたい。クラブにとって、コミュニティにとって、地球にとって。COP21(※2)の枠組みに則って、私たちは人々を保護し、地球を保護し、自然を保護するというモットーを持っている」(※2:国連気候変動枠組条約第21回締約国会議の略、いわゆる”パリ協定”) トッテナムはこのモットーを元に、クラブに関わるあらゆることに対して、環境面でのサステナビリティ経営に取り組み、具体的な目標として2030年には二酸化炭素排出量の半減、2040年までにネットゼロ(※3)を目指している。(※3:温室効果ガスの排出量を吸収と除去の量を合わせてゼロにすること) 例えば、2019年に開業したトッテナム・ホットスパー・スタジアムの建設において、建築資材からサステナビリティにこだわった。そして、スタジアム内の飲食店舗においては、プラスチック製のストローやマドラー、カトラリーを禁止し、堆肥化可能な形式での食事の提供などを実施している。そもそも入札する新規契約では、使い捨てプラスチック削減の要件を含めるなど徹底している。 また、クラブ所属の選手たちは男女のトップチームからアカデミーの選手たちまで、サステナビリティに関する教育をおこなっており、特にアカデミーの選手たちにはより多く学ぶ機会を与えているという。 「次世代の子供たちがいるのがアカデミー。教育の一環として取り組んでいて重要度が高い。ここにしっかりメッセージを届けることが重要です」(カレン氏)