【 防災備蓄のローリングストック! 時短&おいしい超簡単レシピ】 1分45秒で完成する認知症予防&血液サラサラ効果ごはん! サバ缶とトマトジュースを混ぜるだけ麺
防災用食品を持て余していないだろうか? そこで、編集部ギリコが管理栄養士・防災食アドバイザーの今泉マユ子さんに、備蓄したままの食材、特に魚の缶詰を使った、簡単レシピを教えていただいた。今回は、お手頃価格のサバ缶とトマトジュースのふたつを活用して、何も作りたくない日も1分45秒で作れる、おいしい冷やし麺をご紹介しよう。
缶詰は旬の食材を使った、栄養たっぷりの健康食材
災害対策への意識が高まる昨今。いざというときのために非常食を備えている人も多いようだ。かくいう編集部ギリコもその一人。 自宅の食品棚には、さまざまな種類の缶詰が並んでいるのだが、悩ましいのは、賞味期限切れ前に非常食を入れ替えること。賞味期限が近づいてきたら、食べて新しいものを補給するというローリングストックを実践したいのだが、缶詰をそのまま食べるのはわびしいし気もするし…と持て余しぎみ。 そこで今回は、管理栄養士で防災食アドバイザー、缶詰料理の達人でもある今泉先生に、実際にギリコがストックしている缶詰を使って、簡単にできてしかもおいしい(←ここが特に大事!)缶詰レシピを教えていただきたいということで、ギリコ家に来ていただいた。
ギリコ:さっそくですが、我が家の備蓄食材を見てください。 今泉:さすが自宅に発電機や蓄電池まで備えているという防災意識の高いギリコさん! たくさん缶詰やレトルトを備蓄していますね。これらの非常食、普段はどんなふうに消費しているのですか? ギリコ:それが単に非常食として買って、置きっぱなしにしているだけで、平時に食べようという気持ちは持てなくて。かと言って捨てる、ということもできなくて悩ましいです。 今泉:缶詰にあまりよい印象をお持ちではないのですね。 ギリコ:はい、実はそうなんです。 今泉:そういう方はけっこう多いみたいです。「買い物ができないときの手抜き食材」とか「一人暮らし男性の手軽なおつまみ」というような、ちょっとネガティブなイメージでしょうか。 ギリコ:それに、インスタント食品と一緒で、体に悪いような気がしています。 今泉:あー、それ、誤解なんですよ。 長期保存が可能ということで、保存料がたっぷり入っているのではないかとか、高温処理で加工されているから栄養はなくなっているのではないかとか、思っている方も多いですね。 でも、実は、逆なんです! 缶詰は素材を缶に入れて中の空気を抜き、真空の状態で加熱殺菌します。そして、密封するので、保存料や殺菌剤などを使用する必要がないんです。さらに、真空処理されているので、酸化することもないです。 それと、使用されている食材は、旬の時期にとれた栄養価も高いもの。それを、産地に近い場所にある工場で、フレッシュなうちに素早く加工処理しているため、栄養の損失が少ないんです。缶詰の工場は、漁港や畑の近くにあることが多いですね。 それから、魚が骨ごと丸ごと食べられるくらいまで柔らかく加工できるというのも、缶詰ならではです。 ギリコ:知らなかった! 缶詰のイメージが変わりました。