青森山田の選手の木製バット折れる 高校野球で珍場面 センバツ
第96回選抜高校野球大会第8日の27日、第2試合の広陵(広島)―青森山田の2回戦で、0―0の四回無死、カウント2―2から青森山田の3番・対馬陸翔選手がスイングしたところ、ボールが当たった木製バットが折れた。 【写真】青森山田・菊池選手がカメラマン席に飛び込みながらキャッチ 高校野球では今春から新基準の低反発バットに完全移行したため、対馬選手は初戦から木製バットを使用している。高校野球でバットが折れる場面は珍しく、低反発バット導入ならではのシーンとなった。 対馬選手の折れたバットはマウンドから三塁側寄りに飛んだ。打球はショート方向に飛び、広陵・白髪零士遊撃手がファンブルした(記録は失策)。 白髪選手は「(投手の高尾)響さんは球が強いので、木製バットが折れる可能性は頭の片隅にあった。少しポジション取りを前にしていたが、折れたバットが飛んで、一瞬(打球と重なって)一緒に見えてしまった。1歩前に出ないといけない打球だったが、迷ってしまった。普段からもっといろんな場面を想定して練習して、余裕を持って試合に臨みたい」と話した。 青森山田は5番打者の吉川勇大選手も木製バットを使用し、八回2死一、二塁で遊ゴロを打った際にバットが折れた。 どちらも選手にけがはなく、試合はそのまま進行した。【石川裕士】