ブリッジウォーター、全天候型ETFでステート・ストリートと提携
(ブルームバーグ): ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者、レイ・ダリオ氏のオールウェザー(全天候型)戦略が、上場投資信託(ETF)市場に登場する。
19日の規制当局への届け出によれば、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、「SPDRブリッジウォーター・オールウェザーETF」の創設を計画している。ブリッジウォーターは副投資顧問として、同ETFに特化したモデルポートフォリオを提供する。
このところ、ヘッジファンドがETFの分野へと業務を拡大する例が見られている。取引のしやすさや税制上の優遇措置、全般的に低めの手数料が寄与する形で、世界のETF市場は14兆ドル(約2160兆円)規模に急成長している。
ブリッジウォーターのオールウェザーファンドは、いわゆる「リスクパリティー」戦略を取り、ボラティリティーに基づき異なる資産に資金を配分する。大きなリターンの追求で株式のようなリスクの高い資産を積み増すのではなく、債券や商品などに分散投資し、より安全な投資を増やすことで、より少ないリスクで同様の結果を達成することを狙いとしている。
ブリッジウォーターとステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは19日、両社がオルタナティブ資産投資の拡大を目指し「戦略的関係」を結んだと発表。発表資料でブリッジウォーターのカレン・カーニオルタンブール共同最高投資責任者(CIO)は、「将来に備える上で資産配分の分散は素晴らしいステップだとわれわれは考えている。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのような革新的な組織とともに、われわれのアプローチへのアクセスを拡大できることをうれしく思う」と記した。
原題:Bridgewater Partners With State Street to Plan ‘All Weather’ ETF(抜粋)
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Katie Greifeld, Justina Lee