【2歳馬ジャッジ】ダノンフェアレディが重賞を狙える高指数を記録 3億円ホース・スターウェーブも好素材
6月1週目の2歳戦
このコラムでは古馬のレースと比較しながら2歳戦の指数を算出し、出走馬を評価していく。今回は3着以下を7馬身以上離して高指数を記録したダノンフェアレディや東京芝で上がり3F33秒4をマークした3億円ホース・スターウェーブなどが出た、6月1、2日の2歳戦について指数と評価を掲載する。 【マーメイドステークス2024 推奨馬】騎手は京都芝2000mで驚異の複勝率90.9%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA)
6月1日(土) 東京5R 優勝馬 ウィンターベル 指数0 評価B
3番枠から軽くアオって出遅れたが、すっと行き脚がついて先行策。外から2頭が前を主張したので、いったん控えて位置を下げ、その2頭の外から進出していく形。3角手前で2番手に上がって、4角では逃げ馬と1馬身半差で直線へ向いた。直線序盤は口向きが悪く、すっと反応せずにラスト2Fでも伸びそうで伸びきれず、逃げ馬とは1馬身差。ラスト1Fで逃げ馬がやや甘くなったところを差し切ってクビ差で勝利した。 走破タイム1分37秒6は平凡。新馬戦としては、疲れを残さないためには良いことだ。しかし、上がり3Fタイム34秒3は当日芝レースの古馬たちと比較すると優秀とは言えない。 ラスト2Fは11秒4-11秒6。以前と比較してラスト1Fの数字に下駄が履かされるようになった感じがあり、やはり優秀とは言えない。結果、指数も平凡という評価となった。 例年、東京の新馬戦初日と言えば、GⅠ級の素質を感じさせる馬たちが多数出ているが、今年はやや期待はずれな結果となった。ただ今回の勝ち馬ウィンターベルは、スタートでロスがありながら勝利しており、着差以上の強さと評価できる。次戦での上積みが期待できるだけに、楽しみはありそうだ。
6月2日(日) 東京5R 優勝馬 ミリオンローズ 指数-4 評価AA
1番枠から五分のスタート後に首を上げてしまったが、そこからすっと加速して先行し、好位の最内を追走した。道中も逃げ馬の後ろで折り合ってスペースを作って進み、3~4角でじわっとその差を詰めて直線へ。直線序盤で逃げ馬の内からすっと抜け出してラスト2Fで先頭に立った。このまま独走かと思われたが、追ってくる馬たちの末脚が鋭く、ラスト1Fで詰め寄られるもなんとか半馬身差で押し切った。 ミリオンローズの上がり3Fタイムは33秒4秒。これはなかなか優秀と言える。ラスト2F11秒0-10秒9は、以前の数字に均すならラスト1F11秒2か11秒3くらいの価値で、これもなかなか優秀と言えるだろう。 またこの新馬戦では最後に伸びてきた2着エンブロイダリー、3着クライスレリアーナの末脚にも光るものがあった。ミリオンローズが独走Vとならなかったのは、2頭の末脚が優秀だったからという評価になる。 特に2着馬エンブロイダリーの上がり3Fタイム33秒2は、メンバー最速だっただけに高評価だ。4着以下が離されていることからもこの一戦は上位が強かったのだろう。今後が楽しみな3頭だ。