沿道からのヤジに「他の選手が『気にしないで』と…」立教大監督を解任→現役復帰の39歳・上野裕一郎がニューイヤー駅伝で“4人抜き”大激走の衝撃
沿道からのヤジにライバルチームの選手が…
一方で「中にはあまり聞きたくない声もありましたけど」とも振り返る。応援してくれる声が多かったなかで、立教大監督時代の不祥事を掘り返すようなヤジも一定数あったという。 そんな時に、上野の心の救いとなったのは、ライバルチーム選手の気遣いだった。 「ヤジが飛んできた時に、漆畑(瑠人)君(安川電機)が『あまり気にしないでいきましょう』などと声をかけてくれたんです。それで、僕のほうも『一緒に頑張ろう』とか『俺について来い』と声をかけました。そういうのがあって、改めて陸上っていいな、駅伝っていいなって思いました」 15.3kmの道中に、こんなやりとりがあったことを上野は明かしてくれた。 上野は今年7月に40歳を迎えるが、まだまだ走っていくつもりだ。 「陸上界では、岡本直己さん(中国電力)が40歳でも走っていましたが、しっかり結果を出す1年にして、40歳でもまだいけるんだぞっていうところを見せたいです。チーム内には荻久保という大きい目標がいますので、荻久保に負けないようにやっていきたい。昨年は個人の記録にこだわりすぎたので、今年はしっかりと駅伝で、チームのために頑張りたいです」 未だ進化する39歳、今年はどんな活躍を見せてくれるのだろうか。
(「箱根駅伝PRESS」和田悟志 = 文)
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