イチロー、超進学校野球部から刺激「高校生見る目変わるかも」「こういう空気感は初めて」
イチローモデルのグローブを使っている選手に「しっかりやってるね」
イチローさんが、一人の選手に話しかけた。 イチロー:大田選手、いいグローブ持ってるね。 大田:はい。 2年生の大田吏将選手。去年の冬からイチローモデルのグローブを使い練習に打ち込んできた。SNSでグローブの存在を知り、店舗を探し回って手に入れたという。左打者でレフトを守る大田選手にとって、イチローさんは憧れの存在。「たくさん聞けることを聞いて、自分の実力アップに繋げたい」と事前のインタビューで話していた。 イチロー:(グローブ)見せて。 大田:はい(と言って手渡す)。 イチロー:ハハハハハ・・・(グローブを見て触って)あー、でも磨いてるね。しっかりやってるね。 大田:はい。 イチロー:取材来てから(手入れ)始めたんじゃないよね? 大田:いや、1年前に買ってそこからずっと。 イチロー:大丈夫? 大田:はい! イチロー:ああ、しっかりやってるから、えらい、えらい。 その後、外野のノック練習に参加したイチローさん。ゴロ捕球の仕方、ボールを捕ってからのスローイング、守備の体勢に至るまで、お手本を示しながら、懇切丁寧に説明していく。「(動きを)体にしみつかせる。野球の練習時だけじゃなくて、生活の中でも練習できるんで。そういうことを頭に入れといてください」イチロー先生の外野守備講義は、たっぷり30分に及んだ。
女子マネージャーに「おじさんのこと、怖い?」
ベンチに戻ると、女子マネージャー陣を見つけて駆け寄っていく。 イチロー:マネージャーから見て今のチームどう? マネージャー:・・・・(無言)。 イチロー:3年生は最後の夏は、どこまでいったの? マネージャー:ベスト8です。 イチロー:そう、3年生はその壁があるって言うのね。そういう感じ?今の1、2年生はどう?3年生は自分たちよりもいいって言ってた?どうですか? マネージャー:・・・・(無言)。 イチロー:え、おじさんのこと怖い? マネージャー:爆笑(笑顔で首を振る) イチロー:威圧感ある? マネージャー:全然(笑) イチロー:全然もおかしいだろ!ちょっとぐらいないとダメだろ!でも緊張するって言われる。緊張感あります? マネージャー:ちょっと(笑) イチロー:マネージャーの視点って面白い。プレーするわけじゃないから。見方が違うんだよね。変化に気づきやすいっていうのがマネージャーの存在のすごく大きな所だと、僕はいろんな所行って思うんだけど、彼らの今後の変化、あるかないか分からないけど、見ておいてくださいね。今日の練習ちゃんと見てる? マネージャー:(うなずく) イチロー:変化に気づくためには観察してないと、それ分からないから。手を抜かずにちゃんと見ていてくださいね。それは大きな仕事なので、よろしくお願いしますね。