【フィギュア】島田麻央が大会史上初の4連覇、荒川静香と安藤美姫の3度抜く 連勝は26に
<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇17日◇広島・ひろしんビッグウェーブ◇女子フリー 【写真】演技を終え、笑顔で観客の声援に応える島田麻央 ショートプログラム(SP)首位発進の島田麻央(16=木下グループ)が大会史上初の4連覇を果たした。 フリー1位の128・63点、合計201・32点をマーク。前回大会で並んでいた94~96年の荒川静香、01~03年の安藤美姫の3連覇を抜いた。年齢制限によって26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の参加資格は持たないが、ジュニアカテゴリーの大会での連勝を「26」に伸ばした。 冒頭で大技トリプルアクセル(3回転半)を決め、その後は3本のジャンプで転倒やミスがありながら勝ち切った。「優勝より自分の満足のいく演技をすることが目標だったので、悔しさのほうが大きい」と反省しつつ「失敗したなりには得点が出た」と控えめにうなずいた。 16日のSPでは唯一の70点台となる72・69点を記録し、2位発進の和田薫子に6・29点差をつけた。全3本のジャンプを決め、スピンやステップシークエンスでも全ての要素で最高難度のレベル4を獲得。「今季で一番緊張したショートだったけど、その中でも大きなミスなく滑り切れてホッとしている」と話していた。 島田は中京大中京高1年の16歳で、同校の先輩にあたる浅田真央さんが名前の由来。世界ジュニア選手権では2連覇中で、12月のジュニアグランプリ(GP)ファイナル(5~8日、フランス・グルノーブル)では日本女子最多の3連覇がかかっている。今季自己ベストと23点以上の差があった今大会を踏まえ「今日の悔しさがあって良かったと思えるような演技をしたい」と誓った。 2位は和田薫子(15=グランプリ東海クラブ)で合計190・17点。3位には櫛田育良(いくら、17=木下アカデミー)が合計189・52点で続いた。【藤塚大輔】