ベトナム人通訳で雇用も実は警備員…3億円売り上げ、容疑の社長ら逮捕 警備員不足背景か
ベトナム人を在留資格外の警備員として働かせたとして、大阪府警などは27日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、大阪市西成区の不動産会社「A―ONE GROUP」社長、山崎善行容疑者(41)と、従業員で採用担当のベトナム人、ブー・ティ・ゴック・アン容疑者(28)を逮捕したと発表した。山崎容疑者は「すべては管理できない」と容疑を否認し、ブー容疑者は黙秘しているという。 逮捕容疑は共謀し、令和3年7月~5年7月、翻訳・通訳や経理担当などとして雇ったベトナム人を交通誘導警備員として工事現場に派遣し、在留資格外の内容で働かせたとしている。 府警によると山崎容疑者らは少なくとも2年10月から、自社で雇ったベトナム人に資格外活動をさせた疑いがある。昨年1年間だけでも延べ約4700人を警備員などとして派遣し、約3億3千万円を売り上げていたという。府警は警備員不足が背景にあるとみて経緯を調べている。 府警は山崎容疑者らと共謀し、虚偽の書類を出入国在留管理庁に提出したとして、同法違反の疑いで行政書士の男(46)も書類送検。資格外活動を行ったとしてベトナム人29人を摘発した。