【国民的スポーツカー】新型スイフトスポーツ、今わかっていることすべて
■ハイブリッド化による重量増は、技術でカバーしてくるかも!?
また、スイフトスポーツの魅力の要である車両重量も気になるところ。欧州仕様ではハブリッド化によって乾燥重量が1,025kgとなっており、これは現行型の970kgと比較すると55kgの重量増となります。スイフトスポーツの軽快なハンドリングを生み出すのは「軽さ」にあると考えますので、このあたりをどのように詰めてくるのかは気になるところ。 ただスズキは、2024年7月に発表した「技術戦略説明会」の中において、これからも「軽量化」に注力していくと発表しており、新型スイフトスポーツがこの戦略に基づいて開発され、その象徴としてリリースされるのであれば、かなり現行型に近い車両重量で登場する可能性も大いにあると思われます。
■まとめ
安全装備や環境性能を確保するため、重量増が避けられない昨今の新型車ですが、軽いクルマを造ることはハンドリング性能や燃費性能に大きく貢献するだけでなく、カーボンニュートラルの実現を目指す取り組みのためにも重要な要素。車重が軽ければ材料、製造時のエネルギー、走行に必要なエネルギーが少なくて済むため、あらゆる面でメリットがあります。 徹底した軽量化と高剛性化という突き詰めたボディ開発から生まれる軽快なハンドリング、バランスのいい走行性能が魅力のスイフトスポーツ。ぜひ新型でも、従来型通りの、軽快でお買い得なモデルとして登場してくれることを期待したいです。 Text:立花義人、エムスリープロダクション Photo:SUZUKI