キーワードは「格好いい」。水原希子さんが考える、ちょっとインテリジェンスなアップサイクル
今年2月に製品はすべて自然由来で、一つひとつ手作りのコスメブランド「キークス(kiiks)」をローンチした水原希子さん。また、自身が手掛ける別ブランド「オッケー(OK)」でもアップサイクルの取り組みを行い、サステナブルな活動を続けてきている。そんな彼女が次に考えるプロダクト、そしてそれを通じて提示したい価値観とは……? 【写真8点】「キーワードは『格好いい』水原希子さんが考える、ちょっとインテリジェンスなアップサイクル」の詳細写真をチェック
お話を聞いたのはこの2人
井植美奈子さん ディビッド・ロックフェラーJr.が米国で設立した海洋環境保護NGO[Sailors for the Sea]のアフィリエイトとして独立した日本法人「一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局」を設立。水産資源の持続可能な消費をめざす「ブルーシーフードガイド」、マリンスポーツの環境基準「クリーンレガッタ」等のプログラムの開発と運営を手掛ける。京都大学博士(地球環境学)・東京大学大気海洋研究所 特任研究員。総合地球環境学研究所 特任准教授。OCEANS SDGsコンテンツアドバイザー。
水原希子さん 女優、モデル、デザイナー。10代前半からファッション誌などで専属モデルとして活躍し、2010年、トラン・アン・ユン監督が映画化した 「ノルウェイの森」でスクリーンデビュー。ニューヨーク、ミラノ、パリのファッションウィークにモデルとしてランウェイの経験を持つなどグローバルに活躍する。また、デザイナーとして、ブランドでありクリエイティブスペースである「OK」を手掛け、今年2月には自然由来のコスメブランド「kiiks」をローンチした。
井植 今、開発中のプロダクトについて、伺ってもいいですか? 水原 プラスチックをアップサイクルした容器を開発中です。「SPACE AVAILABLE」という、インドネシアを拠点に活動しているサステナブルなブランド兼プロジェクトとの共同開発です。
井植 面白そうですね。何の容器ですか? 水原 まだ秘密なんですけど、主に海で使うものです。だからガラスだと割れたりして危ない。でもプラスチックはもう使いたくない。でもプラスチックのアップサイクルだったらメッセージも伝えられるし、いいんじゃないかなって。日本のプラスチックゴミを使います。 井植 SPACE AVAILABLEさんと組んでいらっしゃるのはどんな経緯で? 水原 インドネシアのバリ島に行った時に知り合いました。ファウンダーのダン・ミッチェルさんは元々ファッション業界にいた方で、服の大量生産などの問題に直面した時にこれではいけないと思って、SPACE AVAILABLEを立ち上げたそうです。バリ島にはPotato Headっていう、最近ファイブスターになったホテルがあるんですけど、ここもかなりサステナビリティを意識されていて、すごく影響を受けました。