イチロー氏 60歳の理想像「10年後もできていたい」こととは? 松井秀喜氏は太鼓判「下手すれば…」
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が、5日放送のBS-TBS特番「イチローVS松井秀喜~今だから話せる本音対談~」(後7・00)に出演し、10年後の自分の理想を語った。 1学年違いで、ともに日米球界を沸かせた、ヤンキースGM特別アドバイザー松井秀喜氏(50)と、レジェンド同士の対談。昨年9月に収録された。 イチロー氏は19年にマリナーズで現役を引退。現在もチームに関わり続けたり、草野球チーム「KOBE CHIBEN」を創設したりと、指導者とは違う野球との接点を持ち続けている。 10年後には60歳を超えている。松井氏が「次、2人で赤いジャケットで行きますか?」と笑うと、イチロー氏は「それいいね。赤いジャケットと赤いパンツで」と返答。「10年後も遠投はできていたいなと思うけど、時間が10年単位では考えられなくなってくるよね。50になってくると。重ねていくじゃない?早くなってくるよね、1年1年が」とも話した。 これまでにも増して、時の流れの早さを感じるのではないかと予測。「10年後、こうありたいという絵は、全然出てこない」と打ち明け、「遠投したいくらい。全力で走りたいとか、バット振りたいとか、ゴルフもちょっとうまくなっていたいとかね。最終的には体は動かなくなるから、ゴルフで楽しくできたらいいなというのはあるじゃない?」と、松井氏に問いかけた。 今でもトレーニングは続けているという。「今回、アップデートしたので、マシンを。それは結構、楽しいけど、自分の肉体がどう変化していくかというのも日々、感じられるので、それはおもしろい。楽しいというよりは」。一方で「やめたら終わり、というのは分かっている。答えは出ているので」と、日々の鍛錬を続ける大切さを熱弁した。 松井氏は「自分の中で60歳のイチローさんは、全然まだできています。まだ遠投できて、下手すれば走っているんじゃないかな」と、想像を口に。イチロー氏は「続けていなかったら、あっという間に終わりだから。続けるのは大前提。今の状態だって、やめたらストーンと落ちるよ」と、自分に言い聞かせるように語っていた。