かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見(全文7完)嫌でも悪い情報が上がるように
自分でもアンテナを持つ必要がある
冒頭のスピーチでちょっと申し上げましたけれども、植平のスピーチが終わったあとで、ただいまの説明に少し補足しますと言って、グループ会社間の連携を強化するために、内部監査、コンプライアンス、オペレーションリスク、お客さま満足といった各種の経営課題に対するグループ会社間の連絡会を新設または充実しますと言ってるのはその方法論の1個目で、自分でアンテナ立てないと、あ、そうですか、「NHKクローズアップ現代」、そういうことですか、問題ないのね、はい、と終わっちゃうと、また同じことが起こってしまうので、本当かよ、あんなに報道が言ってるんだからきっとうそだろう、なんか隠してるんじゃないかと。これはちょっと言葉言い過ぎですけども、しっかりもっと見てくれと。そういうふうにして子会社をしっかりワークさせるというようなこともやらなきゃいけないと思いますし、ここで申し上げたのは、自分でもアンテナを持つ必要があるな思っていて、単に経営会議のアジェンダ、次はなんでしょうかと待っているのではなくて、本当にないのか、アジェンダと。何かすごいリスクがあるんじゃないのか、隠れたリスクはないのかというようなインセンティブを持ち株も持たなきゃいけないし、子会社にも持ってもらおうというので、こういうような今ある監査とか、コンプライアンス部門を強化するとか、新しくタスクフォースを組んで嫌でも悪い情報が上がってくるように、まず子会社との関係を持つというのが1本目のアンテナ。これをここでは申し上げました。
現場の情報が十分上がってなかった
2本目のアンテナは、これだけでは足りないかもしれないので、そもそもかんぽと郵便のほうにも現場の情報が十分上がってなかったっていう問題があるので、ここはまた置いておいて、あっても同じ質量で、われわれも問題を拾い上げるような、目安箱とか、簡単に言っちゃうと、そういう手段もつくったほうがいいんじゃないかというのを今、工夫してるということですので、そういう手だてを打ちたいということで、情報が来なかったから駄目だったんだよね、では決して済まない、大きな質量ある問題だと思ってますので、そういう手を打ちたいと考えてるところでございます。 ご当局のほうの報告徴求、今日が締め切りでございましたので、今日は報告徴求の回答を出しました。そういうような潜在的な対策も、本当の根本原因等々は年末の特別調査委員会、第三者委員会、金融庁さんの検査の結果をしっかり見させていただこうと思っておりますけれども、われわれの段階でもう明らかにここが一番の弱点だなと思うところでございますので、そういうところもやりたいというのを報告徴求の回答に記させていただいた次第です。 朝日新聞:最後に1つだけ、すいません。先ほど長門さんが最後の1人まで、最後の1円までという発言がありました。これは18万件以外の多数契約についても、含めてのお言葉でしょうか。 長門:時間が掛かると思います。でも当然そうです。 司会:よろしいでしょうか。相当、時間も経過しておりますので、ここまでとさせていただければと存じます。このあと関係会社の担当者がこの場に残りまして皆さまからのご質問を受け賜りますので、そちらもご活用いただければと思います。以上をもちましてグループ3社の記者会見を終了させていただきたく存じます。長時間ありがとうございました。 (完)【書き起こし】かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見