かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見(全文7完)嫌でも悪い情報が上がるように
数千人いる、1万人より多いとかも言えないのか
朝日新聞:あるいは募集人も大ざっぱで構わないんですけれども、数千人いる、1万人より多いとか、そういうこともおっしゃられないのでしょうか。 A:すいません、先ほど推移という、そういうふうな、18万3000件の推移という、そういうふうなことで申し上げたつもりだったんですけれども、近いところのほうが、つまり直近のほうの5年間にしていますので、直近のほうの数のほうが多いと、そういうふうなことになっております。 朝日新聞:だんだん増えているということですね。 A:昔のほうが少ない、だんだん多くなってきているという、そういうふうなことでございます。 朝日新聞:募集人の数は大ざっぱにおっしゃられるところはないんでしょうか、数千人、1万人とか。 A:すいません、ちょっと、申し訳ございません。
経営陣はどう変わるのか
朝日新聞:じゃあもう1問。それを前提に、不適切な疑いのある件数っていうのは少なくともここ数年増えてきたと思うんですが、17年1月に対策本部を設置して対策を講じたあとも不適切な、疑いのあるベースではございますけれども、状況はむしろ悪化していたように見受けられるんですね。今日の会見では情報が上がってこなかったということを強調されて、なんだかやっぱり現場のせいにされている気がするんですけれども、本来、NHKの報道があったときに経営陣の皆さんが、現場がどうなっているのかっていうのをもう少し自分たちから調べていくっていうことがあっても良かったんじゃないかと思うんです。 今日の会見では現場から報告を受けて、ああそうなんだと得心したというご説明でしたけれども、これからも現場から都合のいい情報が上がってきて皆さんが得心して、抜本的な対応を取れないというふうな懸念、今日の印象では持ってしまうんですけれども、今までとこれからと、経営陣の皆さんご自身がどういうふうに変わるのか。体制とか組織とかではなくて、皆さん自身、経営陣の皆さんがどういうふうに変わるのか、お考えがあれば教えてもらえないでしょうか。 長門:まず、はいどうぞ、いいよ。 植平:まず、疑いのある件数でございます。全体として直近のほうが少しずつ増えてきているトレンドは、乗り換え契約が増加基調にあるという中でそういうことが見て取れていると思います。疑いのある件数というご指摘でございましたが、われわれとしては大変、断腸の思いではございますが、お客さまのご同意をいただいているという点を含めて、乗り換え契約が全体として増えてきているということとは別に、ご同意をいただいてるとかサンプル調査をすると、お客さまのご納得、ご了解いただいているというような話を含めて、疑いのある件数が増えているというよりは、問題がないというふうに考えてきたというのが率直なところでございます。 ただ、今回のようなこういう問題が発生をし、18.3万件という量感で不利益発生の疑いがある事案を捉えた上で、先ほどのように6300件というルール違反、法違反というものの可能性のある領域を認識をしましたので、これについては徹底してこの中身を調査をしていきたいというふうに思っています。