生き物の”音を感じる”水族館 BGMや解説など人工音なし イルカのジャンプの音など聴いて 福岡市
テレビ西日本
福岡市東区のマリンワールド海の中道で、15日、「音を感じる」をテーマにした新たな試みのイベントが開かれました。 大勢の客で賑わう中ー。 ◆館内アナウンス 「館内のBGMや解説機器などの音が止まります」 午後6時、アナウンスが流れると、館内のBGMなどが全て消えました。
館内には、いつもと違う空間を楽しむために、音を感じるポイントなどを掲示。 生き物たちが発する様々な音が聞こえてきます。 マリンワールドでは、水族館にあふれる「音」を感じてもらおうと、1夜限りで今回のイベントを初めて開催しました。 ◆マリンワールド海の中道 営業部 土井翠さん 「職員は音がない環境の中に結構いる。そうすると、生き物たちが発する音とか水の音を結構感じていて、(普段は)BGMや歓声をあおったりして盛り上げるけど、それによって、イルカのジャンプの音や呼吸音が消えている部分があるので、人工的な音を消せば、自然の音を感じてもらえるかな」
例えば、イワシのショー。 普段は音楽が流れる中、光の動きに合わせてイワシが移動しますが、無音の中、光とイワシの動きを堪能できる空間に。
水族館で1番人気のイルカショー。 普段は軽快な音楽に合わせて行われますが、マイクを使った演出に代わり、スタッフがボードを掲げ、ショーの内容を説明。 音楽がないことで、水しぶきの音やイルカの声が聞こえます。
◆来場者 「楽しかった。水しぶきの音がすごかった」 ◆来場者 「動きの音やパタパタしている音が響いて、すごく聞こえました」 普段聞くことができない音を感じることができた特別な一日。 マリンワールドは、「来場者の意見も取り入れながら、今後も開催を検討したい」としています。
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