熊本市役所本庁舎「建て替え中止を」 反対の市民ら訴え
耐震不足が指摘されている熊本市役所本庁舎を巡り、市の建て替え方針に反対する市民らが21日、「多くの市民が、さまざまな理由で反対している」と建て替え中止を訴えた。 市民団体「市庁舎建て替え中止を求める市民の会」のメンバーらが、市役所の玄関前に集合。横断幕やプラカードを持ち、「500億円の無駄遣い」「給食費の無償化を優先すべき」「建て替えは住民投票で」などと声を上げた。 その後、メンバーは市役所で、深水政彦副市長に中止を申し入れた。呼びかけ人の会社役員、松尾正さん(66)=中央区=らは「市民の意見を改めて聞くことが求められている」と指摘。深水副市長は「市長に伝える」と答えた。 市は昨年6月、市庁舎について「耐震性能を有していない」とした有識者会議の答申を踏まえ、建て替え方針を表明。大西一史市長は今月24日の市議会特別委員会で、建て替え候補地の絞り込み案を示す意向を示している。(臼杵大介)