DeNA・山本祐大が2026年WBCに照準「絶対出たい。来年が大事」 大幅増の5400万円で契約更改
DeNA・山本祐大捕手(26)が13日、横浜市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3100万円増の年俸5400万円(推定)でサインした。今季は自己最多の108試合に出場。ベストナイン&ゴールデングラブ賞に輝いた。2018年ドラフト9位入団からの躍進を遂げ、2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場に意欲を示した。 階段を大きく駆け上がった。球団の捕手では1998年の谷繁元信以来、26年ぶりのベストナイン&ゴールデングラブ賞に輝いた山本は、倍額以上で契約を更改し「チームが勝つために、そういう自覚が芽生えたシーズン。それがより結果にも表れた」と語った。 7年目の今季は自己最多の108試合に出場した。9月に死球を受け右尺骨の骨折で離脱し、規定打席に届かずも打率・291を記録。5本塁打、37打点はキャリアハイで「捕手(の打撃)が世間から下に見られるのは嫌。そこは僕ら選手たちで払拭していきたい」と来季は50打点以上を目標に掲げた。 独立リーグの滋賀から2018年ドラフト9位、支配下では最後となる82番目の選手としてプロ入り。当時の年俸500万円から10倍以上になった。オフには4年間弟子入りした〝阪神・梅野塾〟を卒業する。「自分が生き抜くところの執着、熱い気持ちを感じる。そこをもっと自分の中に植え付けたい」と、同じくドラフト9位入団から主力となった佐野の下で自主トレーニングを行う。 骨折により11月の世界大会「プレミア12」の出場はかなわなかったが、3月の強化試合で日本代表に初選出されるなど、井端ジャパンでの評価は高い。26年のWBC出場へ「絶対出たいところなので、また来年が大事」と強い意欲を示した。 まずは今年果たせなかったDeNAのリーグ優勝へ「僕がしっかりしないと達成できない。今年の成績に甘んじることなく、来年はもっと圧倒的な成績を目指す」。正捕手の責任と自覚十分に、言葉に力を込めた。(浜浦日向)