【フィギュア】“うたまさ”初GPシリーズは9位「ロミオとジュリエット」熱演 NHK杯
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇9日◇東京・代々木第一体育館◇アイスダンス・フリーダンス(FD) リズムダンス(RD)9位発進の「うたまさ」こと吉田唄菜(21)森田真沙也(20)組(木下アカデミー)がフリーダンス(FD)で97・06点をマークし、合計161・36点で9位となった。 「ロミオとジュリエット」を滑り切った森田は「納得のいく点数ではなかったですが、ちゃんと滑り切れた」と受け止め、吉田も「1つ1つの振り付けの意味を感じながらロミオとジュリエットになりきって滑りました」と振り返った。 昨年6月に結成を発表し、今季は2季目。初のGPシリーズとなった今大会は課題を得た。森田はリフトのタイムオーバーを受け「もっとコンパクトにまとめられるように」と反省。吉田は実力者が集まる後半グループの演技に「プログラムの中で変な間がない。私たちは変な間があったりするので、そういう点を磨いていきたい」と学びを深めた。 12月下旬には全日本選手権(大阪)が控える。初優勝へ向け、森田は「緊張感の中で自分たちのやりたい演技がしっかりできるようにしたい」、吉田は「盛り上がる気持ちの中で制御のある、安定感のある演技を目指していきたい」と思い描いた。 同じく初出場の「あずしん」こと田中梓沙(19)西山真瑚(22)組(オリエンタルバイオ)は合計151・27点で10位。世界選手権2連覇中のマディソン・チョック、エヴァン・ベイツ組(米国)が合計215・95点で初優勝し、2連覇が懸かるGPファイナル(12月、フランス・グルノーブル)進出を決めた。