2025年スタート 安房各市町で仕事はじめ(千葉県)
年明け後、初めての週明けとなった6日、安房地域の官公庁や事業所でも仕事はじめとなり、本格的に2025年が動き出した。3市1町の市役所、町役場では、首長が職員らに円滑な住民生活に向けた取り組みへの協力などを呼び掛けた。
館山市
管理職52人を前に、森正一市長が年頭のあいさつをした。館山中新校舎の供用開始、認定こども園「OURS館山」の開園など、今年予定される事業や、台湾をメインターゲットにしたインバウンドの順調な取り組みなど、明るい話題に触れながらも、厳しい財政の現状について語り、「全職員で共有し、一致団結してこの危機的状況を乗り越えていかなくてはならない」と強調。 そして、厳しい状況でも「若者が帰って来たくなるまちを目指し、子どもからお年寄りまでが集い、暮らす、わがまち館山のためにやらなければならないことが多々ある。その実現のために『選択と集中』をより徹底していかなくてはならない」と呼び掛けた。 さらに、来年度の市長ら市三役の報酬を10%カットする方針を示し、「そこに託す思いは、厳しい現実を職員のみなさんに共有してもらい、館山市という船を沈めてはならないということで、この船を少しでも前に進めていきたい」と思いを述べた。
鴨川市
本庁舎4階会議室で、各所属長、業務に支障のない範囲で参加した職員計40人を前に、長谷川孝夫市長があいさつした。 3月の任期満了で勇退を表明している長谷川市長は、これまで取り組んできた▽新しい鴨川づくり▽地域活性化▽妊娠、出産、子育ての切れ目のない支援の拡充▽ごみ処理、水道事業――などの重要施策、人口減少や厳しい財政などの課題を改めて説明。その上で「財政規模に適した事業の取捨選択が、不可欠となっている。相当の困難を伴うことが予想されるが、この逆境を脱し、希望あふれるまちづくりを実現できると、私は確信している」と呼び掛け、「私の任期も、残すところ2カ月余りとなったが『民信無くば立たず』の精神を忘れずに、市民一人一人と手を携えながら、全力を傾けて市政運営に臨む」などと述べた。