「クラス最有力」の1台へ返り咲き! フォルクスワーゲン・ゴルフ 1.5 eTSIへ試乗 ダッシュボード改善
大幅に進化したインテリア 操作性改善
バッテリーEVの選択肢拡大が進むフォルクスワーゲンだが、英国で展開されるゴルフのラインナップも非常に幅広い。トリムグレードは5種類あり、パワートレインの組み合わせは8種類。この他に、スポーティなゴルフ RとGTIも用意されている。 【写真】「クラス最有力」の1台へ返り咲き! 小改良 8代目VWゴルフ 競合クラスのハッチバックたち (147枚) ボディスタイルは、ハッチバックだけでなく、ステーションワゴンのヴァリアントもある。それぞれのニーズに合わせた、ゴルフを選べるというわけ。 現行型は8代目で、2024年にアップデートを受けた。スタイリングの変化は小さいが、ヘッドライトとバンパーのデザインが僅かに改められている。 インテリアの進化は大きい。ステアリングホイールへ、実際に押せるハードボタンが復活。タッチモニターが中心のインターフェイスに変わりはないものの、システムはアップデートされ、大幅に扱いやすくなっている。画面も大きくなった。 メニュー構造は論理的になり、ショートカットキーを任意に設定可能。エアコンとシートヒーターの操作メニューは、画面の下部に固定表示される。処理速度も、高速化されたようだ。 画面の下にせり出ているタッチセンサー、スライダーにはイルミネーションを内蔵。夜間でも見やすくなった。 ただし、システムの安定性は完璧ではない様子。殆どの試乗車は問題なかったが、1台だけ、反応が鈍く表示も正常には見えなかった。小さなバージョンアップで、解決していくのだとは思うが。
2024年後半にプラグインHVも登場予定
全体的な車内のデザインは、ほぼ8代目の登場時と変わりない。内装に用いられている素材は、ファミリーハッチバックとして平均的なもの。乗員空間の広さも同様だ。 シートは、ベーシックなグレードではグレーのクロス張り。スタイル・グレードを選ぶと、ライトグレーのクロスとマイクロスウェードで仕立てられる。汚れは目立つかもしれないが、車内を明るい雰囲気にしてくれ、筆者は好ましいと感じた。 荷室容量は、ハッチバックで381L。これ以上の荷物を積みたいなら、611Lのステーションワゴンが良いだろう。ホイールベースも僅かに長いため、後席側の空間も若干広くなる。 運転姿勢はゴルフらしく良好。ベーシックなシートでも、手動式のランバーサポートが付いている。腰痛持ちにはうれしい。 パワートレインは、1.5L 4気筒ターボの115ps版がエントリーユニット。従来の1.0L 3気筒は選べなくなった。トルクは充分に太いが、高速道路での追い越し時には、息苦しく感じられるだろう。 電気だけで最長141kmも走れると主張される、プラグイン・ハイブリッドは2024年後半に登場予定。英国にはディーゼルエンジンも導入されており、日常的な走行距離が長いドライバーにとっては、望ましいチョイスといえる。