新型登場から早くも半年が経過。スズキ スイフトの販売動向などを検証してみよう
コンパクトカーでも無難な色が好まれる?
さて、そんな新型スイフトは2023年12月13日の発売開始(MTは2024年1月17日)から半年以上を経過したが、2024年6月末の段階で約1万4900台が登録されている(データはスズキ調べ、以下同じ)。受注台数は公表されていないが、当然これを上回る数値になっていることは間違いない。ちなみに、目標販売台数は年間3万台と発表されているので、これはほぼ達成できるだろう。 なお、新型スイフトを現在オーダーしたとすると、グレードやボディカラー、オプション、また販売店などの違いによって多少の差はあるだろうが、だいたい2カ月くらいで納車可能とのこと。一時期ほど納車まで待たされることはなさそうだ。 人気グレードのトップ3は、1位がトップグレードのハイブリッド MZ(以下、MZ)、2位がエントリーグレードのXG(これのみノンハイブリッド)、3位が中間グレードのハイブリッド MX(以下、MX)となっている。現在のところパワートレーンは1.2L 3気筒のZ12型のみだが、マイルドハイブリッドの比率は約8割だという。 これから類推すると、MZが6割以上、XGが約2割、MXが2割以下というところか。新車効果でトップグレードから売れるのは良くあることだが、エントリーグレードも健闘しているのは、社用車(営業車)などでの需要も多いからだろうか。また、2WD(FF)と4WDの比率は、8:2くらい。このクラスで生活四駆を必要とする人は、やはりコンパクトSUVを求める人が多いのではと思われる。 人気のボディカラーは、1位がピュアホワイトパール、2位がスターシルバーメタリック、3位が訴求色のひとつであるフロンティアブルーパールメタリックだった。ここで紹介している撮影車のフレイムオレンジパールメタリックなど、鮮やかな色も新型スイフトには似合うのだが、コンパクトカーでも、無難なモノトーンカラーを好む人が多いようだ。 人気のメーカーオプションは、全方位モニター付きメモリーカーナビゲーション(MZとMX)と、ディスプレイオーディオ(XG)。MZではディスプレイオーディオは標準装備されているので、スマートフォンをリンクさせればアプリのカーナビを使用したり、自分でダウンロードした音楽を楽しむこともできる。いまやカーナビゲーションとETC(こちらはディーラーオプション)はクルマの必需品であることは間違いない。