<ここに注目>広島新庄「勝利の方程式」を上田西打線崩せるか 選抜高校野球
広島新庄・大可尭明主将の話
(対戦相手の上田西は)有名校にも勝っており、粘り強い印象がある。(チームは)安定した投手陣と粘り強い打撃が持ち味。足を絡めて少ない点差で勝っていきたい。一戦必勝で戦っていく。
14年にセンバツ初出場 OBに元広島の永川勝浩さんら
広島新庄(広島) 学校のある芸北地方を治めた戦国武将の吉川元春を顕彰し、1909年に地元有志が創立した私立校。前身は女学校と旧制中学で、太平洋戦争終結後の学制改革により、48年に男女共学の高校となった。2007年に現校名に改め、元春の信条とされる「至誠一貫」などを校訓に掲げる。 野球部は28年創部。甲子園は14年センバツが初出場で、夏の選手権大会も15、16年に連続出場した。OBに元広島の永川勝浩さん、田口麗斗さん(ヤクルト)、堀瑞輝さん(日本ハム)らがいる。
「『新庄野球』見せて」後援会長の大畑和憲さん
前回大会はコロナ禍で中止となり、とても残念だった。がむしゃらに努力し、最後までやり遂げたご褒美が広島県大会、中国地区大会の優勝だ。 北広島町には「祝 甲子園出場」と書かれたのぼりがたくさん掲げられている。目にしない日はないくらいで、応援する人が増えている証拠。今のチームは投手を中心に内野陣の鉄壁の守備が光る。甲子園でも粘り強い「新庄野球」を見せてほしい。
上田西 チーム打率は32校中トップ リードオフマン笹原に期待
センバツ初出場を決めた上田西の吉崎琢朗監督は「低く強い打球を意識させた結果、打線がよくつながってくれた」と振り返る。2020年秋の公式戦チーム打率は出場32校中1位の4割8厘。19年12月に就任した新監督の下、強打を看板に春の甲子園に臨む。 吉崎監督が「彼が打つと勢いがつく」と特に信頼を寄せるのが、リードオフマンの笹原操希(3年)だ。20年秋の公式戦では、打率4割4分2厘、5盗塁をマーク。さらに北信越大会準決勝の星稜(石川)戦で2打席連続本塁打を放った飛鳥井洸(3年)、打率5割9分6厘、17打点を誇る主将・柳沢樹(3年)ら好打者が並ぶ。 エース左腕の山口謙作(3年)は最速137キロの直球とスライダー、カーブ、チェンジアップを低めに集め、ゴロで打ち取るのが持ち味だ。北信越大会では2完投とスタミナもある。吉崎監督は「選ばれたチームは格上ばかりだが、やるからには爪痕を残したい」と8強を目標に掲げる。【高橋秀明】