賛否の「客室へのペット持ち込み」海外の航空会社はどんなルール? 「インドネシア」のペット同伴事情
2024年年始に発生した羽田空港での航空機地上衝突事故以降、客室へのペット持ち込みの是非が話題を集めています。 【画像:床や便器がびしょびしょ……「インドネシアのトイレ」】 他国でのペット同伴事情はどうなのでしょうか? 本稿ではインドネシア国内、主にジャカルタを中心にペット同伴事情について現地在住の筆者が紹介します。 なお、インドネシアでは規制や規定が大きく変更されることも珍しくはありません。ご自身がペットを同伴される場合は、必ず最新情報を確認してください。
◆インドネシアの飛行機はペットを持ち込める?
インドネシア国内線でのペット同伴可否は、航空会社のポリシーによって異なります。 ただし、どの航空会社にも共通して言えることは「客室内への同伴」を禁止しているということです(盲導犬などの介助動物は例外あり)。 インドネシアのフラッグキャリアでもあるガルーダ航空では、ペットの輸送が可能です。ただし客室ではなく受託手荷物としての移動となります。また、以下のような細かい規定があります。 ・保健局、検疫所発行の健康証明書が必須 ・運搬用のケージや木箱は乗客が用意 ・最大重量はケージを含めて32kg以内 ・屋内で飼育可能な犬、猫、モルモットなどのペットのみ ・飛行時間2時間以内の国内線(直行便)に限る ライオン・エアやシティリンクなどの航空会社でも、細かい条件は異なりますが受託手荷物、もしくは貨物扱いとして預けることができます。 一方、エアアジアでは介助動物を除く動物の持ち込みは一切禁止しています。
◆電車やバスではペットを持ち込める?
では、電車やバスでの規定はどうでしょうか? 少なくとも首都であるジャカルタにおいては、ペットの持ち込みに対しては厳しいようです。 ジャカルタ首都圏の公共交通機関(通勤電車、地下鉄、バス、乗り合いバスなど)を運営しているJakLingkoは「飲食物や動物の持ち込み」を禁止しています。 また、市内だけではなく「都市間バス」においても、筆者が調べた範囲ではペットの持ち込みは禁止しているようです。 筆者もジャカルタ生活は長いのですが、確かに公共交通機関にペットを持ち込んでいる人は見たことがありません(迷い込んできた猫を見たことはありますが)。 大型バスや電車はもちろんのこと、市民の足として利用されている乗り合いバス(現地名でアンコット)でも禁止となっています。 ただし、アンコットの場合はJakLingkoの運営ではないものもあります(通常は車体がボロボロで運転も荒い)。その場合は分かりませんが、あの狭い空間にペットを持ち込むのは常識的に考えて拒否される可能性の方が高いでしょう。