【ボクシング】41歳高山勝成が“5団体制覇”日本未公認のIBOミニマム級王座決定戦で判定勝ち
<ボクシング:IBO世界ミニマム級王座決定戦12回戦>◇18日◇フィリピン・ゼネラルサントス 高山勝成(41=石田)が日本未公認のマイナー団体の世界戦を制しミニマム級5団体制覇を成し遂げた。 158センチの自身よりひとまわり小さいカー・ル(24=オーストラリア)を序盤から圧倒。身長差を生かして距離をとり、丁寧にジャブをついてボディーから右ストレートを打ち込んだ。相手のクリンチ攻撃で倒しきることはできなかったが、相手のスリップダウンは3度。危なげない試合運びでジャッジの支持を得た。 高山は00年10月にプロデビュー。05年4月、WBC世界ミニマム級王座獲得。06年11月にはWBA世界同級暫定王者。10年9月にIBF、16年8月にWBO王座を獲得し、同級主要4団体を制した。 17年4月にプロを引退し東京五輪を目指すも19年8月、五輪予選に敗退して夢を断たれた。20年12月にプロに復帰し21年5月にWBC世界ライトフライ級で2階級制覇に挑むも、挑戦に失敗した。 その後に高校の教員資格を取得し、教員の道を目指したが今回、3年ぶりに世界の舞台に返り咲いた。41歳でもフルラウンド、衰えない動きを披露した。日本ボクシング界においても、新たな歴史の扉を開いた。