開催国フランスを最後まで追い詰めた河村（左）。(C) Getty Images

　パリ五輪男子日本代表は現地７月30日、フランス代表と対戦し延長戦にもつれ込む死闘を演じたが、90-94で敗れ大金星とはならなかったが、世界トップレベルのチームを追い詰めた日本代表には開催国から絶賛の声が贈られた。 【画像】パリ五輪に挑むバスケットボール男子日本代表のメンバー12名を一挙紹介！ 　第１Qは一進一退の攻防を繰り広げるも終盤に点差を離され25-32と先制される苦しい展開、なんとか第２Qで点差を縮め44-49で前半を折り返す。第３Qは河村勇輝の３ポイントなどで一時逆転に成功するもフランスのインサイドオフェンスを止められず再逆転。64-69で運命の第４Qに突入する。 　最後の10分に臨んだ日本代表だったが、その時点で24得点とリーディングスコアラーだった大黒柱の八村塁が２つ目のアンスポーツマンライクファウルで退場の危機。しかしここで気を吐いたのが河村。４ポイントプレー含む連続得点で逆転に成功する。 　その後日本１点リードで３分間膠着状態が続く。残り１分48秒でフランス代表のNBA選手ルディ・ゴベアがゴール下での絶好のシュートチャンスを得るも、渡邉飛勇がスーパーブロックで得点を許さない。その後も地元の大歓声を受け負けられないフランスの猛攻をしのぎ逆に河村がフリースロー４本を沈め残り１分で84-80と勝利に大きく近づいたが、ホームで負けるわけにはいかないフランス代表のマシュー・ストラゼルに土壇場でファウルを受けながら３ポイントを決めるスーパープレーで同点に追いつかれ延長戦にもつれ込むことになった。 　延長戦では一気にフランスペースに。日本代表は残り約30秒の河村の３ポイントまで無得点の時間が続き、その間にフランスはビクター・ウェンバンヤマの５得点を含む８得点と点差をつけられていた。絶望的な状況だったが、比江島慎の３ポイントが決まり２点差。ファウルゲームに持ち込むも一歩及ばず。確かに掴んでいた勝利が劇的な１本のシュートで零れ落ちることとなった。 　惜しくもジャイアントキリングとはならなかったものの、フランスのファンからはSNS上で日本代表の戦いぶりを称賛するコメントが並んだ。 「俺は日本はメダルの候補に選ばれるべきだと思う」 「私たちは１ｍ72㎝の男に好きなようにされた！」 「最高身長の選手がなぜ最低身長の選手にやられてしまうんだ？」 構成●THE DIGEST編集部