「私に勝った相手はそれだけ…」銅メダルの早田ひなをシン・ユビンが抱擁した理由「私ももっと心が強い選手に」【パリ五輪】
パリ五輪の卓球女子シングルス3位決定戦が現地時間8月3日に行われ、世界ランク5位の早田ひなが韓国のシン・ユビン(同8位)をゲームカウント4-2(9-11、13-11、12-10、11-7、10-12、11-7)で下して銅メダルを獲得した。 【画像】ドラマ相次ぐパリ五輪の「悲喜こもごも」を厳選フォトでチェック! 試合後、歓喜の涙を流して座り込む24歳の早田に近寄ったのは、対戦相手で20歳のシン・ユビンだった。韓国メディア『Ilgan Sports』はそのときの彼女の思いを伝えている。 同メディアはシン・ユビンの試合後のコメントを掲載。それによると「私に勝った相手はそれだけ私より長い期間、黙々と努力した選手たち」と話し、「そのような点は認めて学ばなければならない。私もより長い期間、黙々と訓練しなければならない」と、敗北を受け入れ、勝者を称える謙虚な姿勢を見せた。 さらに「早田を長い間見てきた。本当に一生懸命頑張って真剣に試合した」と労いのコメントを残し、「そんな部分を認めてあげたかった。私ももっと心が強い選手になりたいという一心で抱きしめて、祝福の挨拶をした」と、4歳上のライバルを抱きしめて祝福したときの心境について語っている。 シン・ユビンは「今すぐ私より良い相手に勝つことはできないが、努力はできる」とし「もっと努力してより良い選手になる」と決意。シングルスは4位に終わったが、今大会を糧にして上を目指すことを誓った。 相手を敬い、謙虚な姿勢を見せたシン・ユビンは、韓国ではモデル活動も行っていて、日本でもお馴染みの選手だ。今回、彼女の魅力にはまるファンがまた増えるかもしれない。そんな試合後の光景だった。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]