「SHOGUN 将軍」日本人プロデューサーが求めた「正しい選択」 歴史的快挙の裏側&シーズン2の展望【インタビュー】
原作小説の“その先”へ…シーズン2への期待
2024年を象徴するドラマとなった「SHOGUN 将軍」。その序章である第一話と第二話が、映画館の大スクリーンでも堪能できる。宮川は「プレミアでも大画面で上映できる機会がありました。大画面で楽しめる壮大なスケールの作品ですし、 エミー賞では撮影賞はもちろん、サウンドも全部門制覇しました。特に真田さんは、刀の斬れる音、鞘に収める時の音、斬られた時の音など細かいところまでこだわって調整してきたので、大画面の方がずっと楽しめると思います」と映画館で観る醍醐味を語る。 来年1月のゴールデン・グローブ賞へのノミネートにも期待がかかる中、すでに「SHOGUN 将軍」はシーズン2に向けて始動している。ジェームズ・クラヴェルの原作小説はシーズン1で描き切っているため、シーズン2以降は完全オリジナルとなる。
宮川は「脚本段階なので、制作までは至っていない状況です」と進捗を明かす。「細かいことはお話できないのですが……」と前置きしつつ、「日本人であれば誰もがよく知っている歴史の大きなイベントがいくつか続くので、それはすごく面白いと思います。史実にインスパイアされつつ、もちろんフィクションなので、そのバランスを取りながら(考えていきます)。ジャスティンや脚本家チームが優秀で、 特にジャスティンは『トップガン マーヴェリック』にも携わっているので、観客の期待に応えながら、そこを(いい意味で)裏切ることも上手い。次に何が来るか、わからないと思います」と期待をあおった。
真田やFXのジョン・ラングラフ会長は、シーズン2において日本ロケも視野に入れていると言及していた。宮川によると、シーズン1でも日本ロケは検討されていたそうだが、コロナ禍での入国制限がネックとなり断念。「できることなら、ぜひ! という気持ちはみんなの中にすごく強くあると思うので、形になればいいなと思っています」とシーズン2での実現に希望をつなぐ。