自衛隊に入りたいという息子。自衛隊は「陸上」「海上」「航空」の3つに分かれていますが、所属する部隊によって「給料の差」はあるのでしょうか?
自衛隊は「陸上」「海上」「航空」の3種類に所属が分かれます。担当する任務が異なることから、所属する部隊によって給料に差があるのか、どの部隊が最も給料が高いのかが気になる人もいるでしょう。 この記事では、自衛隊の種類によって給料の差があるのかをまとめました。そのほか、所与や手当の詳細、自衛官の昇給に関する内容もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
自衛隊の種類によって給料の差はある?
自衛隊は「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」の3種類がありますが、種類による給料の差は設けられていません。初任給は入隊した際の採用区分によって異なりますが、2等陸・海・空士の場合は月額19万8800円、一般曹候補生であれば20万3600円と定められています。 自衛隊の種類はもちろんですが、性別による給料差が設けられていないのも特徴です。自衛隊の給料は基本的に階級を基に支給され、全国の民間企業と比較しても、高い水準に設定されています。 そのほか、駐屯地や基地内で生活を送らなければならない場合は、家賃や食費がかかりません。仕事用の服や靴なども国から支給されるため、民間企業に勤めるのと比較すると、手元に残るお金が多い点は魅力といえます。
自衛隊に支給される賞与や手当
自衛隊では、給料のほかにも賞与や手当が支給されます。ここではそれぞれの金額や手当の詳細について、詳しく見ていきましょう。 ■賞与 自衛隊に所属していると、夏(6月)と冬(12月)の年に2回、賞与が支給されます。賞与の額は階級や採用区分によって異なりますが、おおむね給料の2.235ヶ月分が目安です。 例えば自衛官候補生の場合、採用2年目で46万8200円が支給されるとありました。この金額は1回分のものであるため、年間で93万6400円が支給されることとなります。 厚生労働省が実施した「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」によると、令和5年の夏季賞与の平均額は39万7129円となっていました。このことから、自衛隊の賞与は、民間企業の平均よりも7万円ほど多いといえるでしょう。 ■手当 自衛隊に所属していると、さまざまな手当てが付与されることもあります。例えば自衛官候補生として入隊した場合、3ヶ月経過後に2等陸士に任命されると、22万1000円の支給があるとされていました。 さらに特例退職手当として、任期を満了するごとに支給される手当てもあります。特例退職手当は陸上自衛隊と海上自衛隊・航空自衛隊で若干の違いがあり、海上自衛隊・航空自衛隊のほうが若干高い金額になるようです。 このほかにも航空手当、乗組手当、落下傘隊員手当、航海手当など、勤務形態による手当ても支給されます。