森岡悠樹が壱・センチャイジムとの合わせて5つのダウンを奪い合う激闘制し、ヒジあり-55kg日本一に【KNOCK OUT】
KNOCK OUTの今年最後のビッグイベント「K.O CLIMAX 2024」(12月30日、神奈川・横浜武道館)で行われた「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」の決勝で壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)と森岡悠樹(北流会君津ジム)が対戦した。試合は森岡が2Rに互いにダウンを奪う合う激闘を制し、KO勝ちを収め優勝を果たした。 トーナメントは11月10日のNJKF後楽園大会で1回戦が行われ、壱はNJKF王者の嵐を破り、この日の準決勝に進出。森岡は対戦相手の真琴が計量オーバーでトーナメント失格。ワンマッチとして対戦し、ダウンを奪われペナルティーの減点に救われる形でのドローとなっていた。 この日の準決勝では壱は前田大尊(マイウェイジム)に延長の末、判定勝ち、森岡は古村光(FURUMURA-GYM)と対戦し1回戦でのうっ憤を晴らすように2つのダウンを奪っての判定勝ちで決勝に駒を進めた。
2人は2021年8月にはワンマッチ、2022年11月には「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」決勝戦で対戦し、いずれも壱が判定勝ちを収めており、森岡にとってはリベンジマッチだった。 1R、サウスポーの壱とオーソドックスの森岡。圧をかける森岡に壱は左ハイ。森岡の右ローで壱が足を持っていかれてスリップダウン。壱は下がりながら前蹴り、左ハイ。森岡は右ボディーストレート。壱は左ミドルで森岡の右腕を殺しに行く。森岡はそれでも右ストレート。壱は前に出る森岡に前蹴り。壱は右に回りながら右ロー、左ミドル。森岡が追うが壱は足を使って回避。首相撲は互角。森岡が圧をかけるがいなす壱。
2R、壱は右前蹴り、左ミドル。壱がラッシュをかけてパンチの連打。左ストレートでダウンを奪う。立ち上がった森岡に壱が襲い掛かるが森岡がカウンターの右ストレートでダウンを奪い返す。立ち上がった壱。森岡がラッシュで2度目のダウンを奪う。3度のダウンでKO負けとなるなか、壱は果敢に打ち合いに臨むとダウンを奪う。これでともに2度のダウンとなり、次に倒れたほうがKO負けとなる中、打ち合う2人。森岡がラッシュをかけ、壱も手を出すがコーナーに追い込まれる。森岡のラッシュに壱はずるずるとコーナーを背にダウン。森岡が逆転のKO勝ちを収めた。 森岡は試合後のマイクで「1日2試合は初めてでどんなもんかと思ったんですが、最後までやり遂げて、試合も盛り上がったと思うのでよかったです。やっぱりこういう試合がプロの格闘技だと思うので、これからもこういう激しい試合をしてキックボクシング界、KNOCK OUTを盛り上げていきたいと思います」とアピールした。 森岡は保持するスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王座と合わせて2冠王となった。