「管理過剰感」で上司・会社が嫌いに、細かな指示だけでなく放置も悪影響【リクルートMS調べ】
リクルートマネジメントソリューションズは、「会社や上司からの管理に関する意識調査」の結果を発表した。「会社や上司からの管理を過剰だと感じている割合=管理過剰感」「管理過剰感が高くなる状況」「管理過剰感が与える影響」などに対して、経営者・役員を除く会社勤務の正社員930人が回答している。
管理過剰感、上司より会社から感じる
まず「会社や上司からの管理を過剰だと感じている割合=管理過剰感」について、「会社からの管理過剰感」について「1.会社は従業員のことを管理しすぎである」「2.会社からの管理に息苦しさを覚える」「3.会社からの管理がわずらわしい」「4.会社には、これがなければ、もっと高い成果が出せるのにと思うルールや手続きがある」の4つの視点で聞くと、「管理過剰感がある」(とてもそう思う+そう思う+ややそう思うの合計)は、1.2.3.は4割台だったが4.のみ6割だった。
同様に「上司からの管理過剰感」について4つの視点で聞くと、「1.上司はあなたのことを管理しすぎである」「2.上司からの管理に息苦しさを覚える」「3.上司からの管理がわずらわしい」「4.これがなければ、もっと高い成果が出せるのにと思うような、上司からの管理がある」の順に32.5%、34.7%、35.9%、39.1%と約3~4割だった。
会社からの管理過剰感の具体的エピソードとしては「ノルマ・監視・規則」など、上司からの管理過剰感については「細かな指示・報連相・介入」などがあげられた。“上司そのもの”より“会社から言われるがまま管理する上司”に不満な人が多い印象だ。
「会社の特徴によって会社管理過剰感が異なるか」を見ると、ルールが形骸化し閉塞感が強い会社は管理過剰感が高く、逆に「従業員が意見を言える」「説明や情報開示がある」「健康や成長にも配慮している」といった会社では管理過剰感は低い。
さらに「上司の特徴によって上司管理過剰感は異なるか」を見ると、細かく報告・連絡・相談を求めるマイクロマネジメントの要素があると上司の管理過剰感は高かった。一方で「放任であり、適切な業務上の支援がない」場合の上司の管理過剰感は高かった。“ふだんは放置してるのに、急に口出ししてきて細かく管理しだす”と受け取られていそうだ。
調査概要
・【調査対象】20代後半から50代前半までの会社勤務正社員(経営者・役員を除く)勤務先の従業員規模は300名以上。300~999名/1000~4999名/5000名以上で均等になるよう割付 ・【調査方法】インターネット調査 ・【調査時期】2024年2月29日~3月4日 ・【有効回答数】930人