「シャローは諸刃」「雪の日は釣れる?」「ディープの越冬場」低水温期のブラックバス釣り
バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強~い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために! [写真]「真冬でも釣れた…!」低水温期の釣り方解説 写真ギャラリー
バス釣り伝道師:広瀬達樹(ひろせ・たつき)a.k.a.ヒロセマン
ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。ルアーの釣りが大好きだ~!
要注意! 気温と水温は別物だ!
今回のテーマは低水温とバス釣りの関係についてです。 広瀬「低水温期と言うのは、一般的には冬のことですが、バスにとっての低水温は適水温を下回ったときからになります」 [写真キャプション] 水温は低くても、バス釣りへの魂はいつも熱く燃やしたい! と、恒例の早朝ジャンプをみせるヒロセマン。「あ~寒い! 」 具体的には? 広瀬「諸説ありますが、だいたい水温20℃前後が一番動きやすい、これがざっくり晩秋ですね。それが10℃を切ると動きが鈍くなって、5℃を切ると広域を動くことは難しくなる。だから食欲ではなく、目の前にルアーを通したり、リアクションで口を使わせることが必要になります」 この号が出るころには、まさにそうなっているかと。 広瀬「水温と気温は密接に関係していますが同じではありません。人間が今日は暖かいと思っても水中は冷えていたりします」 水温計で測らないとですね。 広瀬「オカッパリで測れるのは表水温なので、目安にはなりますが、それよりも今日は動けない、動けそうみたいなざっくりした判断をして、そこからより動けるスポットや時間帯を意識することが大切だと思います」
【ENJOY!! レッスン1】低水温のチェック項目を知る
広瀬「基本はすーぐ釣れるフィネスの釣りが好きですが、実際にフィールドに出て、今日はリアクションかも、とか、ディープに溜まってるかな、など判断する要素ですね。あるいは、ここならフィネスで口を使うだろうと思いながら釣ってます」 ◆冬の名物、水蒸気 放射冷却が起こるキンキンに冷えた朝には水面に靄が立つことがある。決して水温が温かいわけではないが湯気のように見える。 ◆時間帯別水温判断 朝は日の出前後の一瞬が水温とは無関係にチャンス! 昼は晴れていればシャロー。夕マズメは水温が一番高いのでチャンスだ! ◆シャローは諸刃 水温が上がる昼から夕方の時間帯はシャローに浮かんでいることも。低水温になると水質がクリアアップするので警戒心は強くなる。 ◆シェードは低水温 全体的に日が当たっていて一角がシェードになっている場合は寒げでもバスが潜んでいる場合は多い。全体がシェードならディープを狙おう。 ◆雪は釣れる? 雪が積もるような場合は超低水温なので、水温が安定するディープの越冬場に魚が固まっている場合が多く、狙いやすいとも言える。 ◆チャンススポット 低水温でヒシが枯れた池は冬が狙い目(写真左)。また、ボトムに枯れ葉が沈殿しているシャローはむき出しのハードボトムよりも水温が温まりやすい(写真右)。 ◆水温計がなくてもOK! 手を水につけて冷たさを感じることができる。「五感を研ぎ澄ませ! でも冬はいつでも冷たいからあんまりあてにはならんけど(笑)」