高速船浸水隠し前社長ら3人解雇 親会社のJR九州が責任明確化
JR九州の子会社が日韓高速船クイーンビートルの浸水を隠して運航を続けた事件で、JR九州は26日、責任を明確化するため子会社の田中渉前社長ら3人を同日付で懲戒解雇したと発表した。親会社の古宮洋二社長も役員報酬の30%を2カ月間自主返納する。企業統治見直しに向け、親会社による監督強化や、内部通報窓口を社外に設ける再発防止策も策定した。 解雇したのは子会社の前社長のほか、運航継続の判断に関与した当時の安全統括管理者と運航管理者。JR九州の古宮社長は福岡市で記者会見し「二度と起きないように対策を浸透させて、信頼を取り戻す。申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。