「2台で容量15.4kWh」 新型住宅用蓄電池、屋内設置にも対応 10月発売、シャープ
シャープは、15.4キロワット時の大容量にも対応する住宅用クラウド蓄電池システムを10月4日に発売する。従来品に比べて容量を約18%向上しつつ、体積を3割近く削減した7.7キロワット時モデルを開発し、2台組み合わせることで大容量化を実現。小型な本体を生かし、屋内にも設置できる。 【関連写真】小型・軽量であるため屋内設置も可能 7.7キロワット時の新型蓄電池の価格は、税込み348万6450円。2台設置した場合は637万2190円。15.4キロワット時まで容量を拡張できるようにすることで、自然災害など非常時への対応を強化する狙いだ。 小型・軽量化も特徴。本体質量は従来の74キログラムから68キログラムへと軽量化している。 一般的に容量が10キロワット時を超える場合、質量が100キログラムを超えることが多い。それに対し、1台当たりの質量が68キログラムのため2人で搬送でき、施工時の省人化にもつながるという。都心部の狭小地域など限られたスペースに設置できるうえ、屋内設置にも対応する。 シャープエネルギーソリューションのエネルギーマネジメント事業統轄部エネルギーマネジメント商品企画部の五島一樹参事は「卒FITユーザーが増える中、当社の太陽光ユーザーにしっかり提案したい。シャープ独自の住宅用エネルギーソリューション『Eeeコネクト』(ソーラー家電連携)を持つ強みも訴えていきたい」と意気込む。新築・既築向けに年間9000セットの販売を目指す。 同社の推定によると、定置型住宅用蓄電池市場は20年度以降、毎年2桁伸長している。24年度は前期比12%増の19万3000台の需要を見込んでいる。
電波新聞社 報道本部